ユウガオを食べて「なんだか苦いかも…？」と感じたことはありませんか？
実はその苦味、ただの味の問題ではなく、食中毒のサインかもしれません。
この記事では、ユウガオに含まれる自然毒「ククルビタシン類」の正体と、実際に起きた食中毒の事例、苦味の見分け方や症状の特徴について詳しくまとめました。
特に子どもや高齢者が誤って食べてしまったときのリスクや、苦味を感じたときにとるべき対処法も紹介しています。
これを読めば、ユウガオを安全に食べるための判断力がしっかり身につきますよ。
この記事でわかること
・ユウガオによる食中毒の原因と症状
・ククルビタシンとは何か？加熱しても無害にならない理由
・苦味の見分け方と「食べてはいけない」サイン
・子どもや高齢者が誤食したときの対応方法
・販売店や保健所の対応、回収情報の詳細
少しでも不安を感じたら、読んでおいて損はない内容です！
ぜひ最後までご覧ください。
「苦味の強いユウガオ」食べ食中毒 70代男性と60代女性がみそ汁の具として食べ吐き気などの症状を訴える 販売したスーパーは自主回収(NBS長野放送)#Yahooニュースhttps://t.co/ikAh6tU40m
— 感染症 / 食中毒ニュース (@news_CNS) August 1, 2025
ユウガオで食中毒になるって本当？
実は、ユウガオは正しく調理すれば安全な野菜ですが、条件によっては食中毒を引き起こすことがあります。
とくに「強い苦味」がある場合は要注意で、その背後にはククルビタシンという成分が関係しています。
ここではまず、食中毒の原因とされたユウガオの成分や、実際に発生した事例と症状を解説していきますね。
色が違うとか分かりやすければいいのに。私はズッキーニが好きだから毎回ヒヤヒヤしながら食べてる
— おかめのほっぺ (@okameinkogasuki) August 1, 2025
苦み強いユウガオ食べ 2人食中毒 2025年8月1日 https://t.co/scCeFROuqr
食中毒の原因は「ククルビタシン」という成分
ユウガオの食中毒の主な原因は、「ククルビタシン類」という苦味成分です。
この成分は、ウリ科植物が持つ自然毒の一種で、本来は品種改良などで少量になるよう調整されています。
ですが、気温や栽培環境のストレスで突然増えることがあり、その状態のユウガオを食べると中毒症状を起こす可能性があるんです。
実際に苦味を感じたら、まずいと感じる程度ではなく、強烈な苦さと渋みが口に残るようなレベルになります。
この苦味が体内に入ると、嘔吐・下痢・腹痛・しびれなど、さまざまな症状が出る恐れがあるので注意が必要です。
苦味が強いと感じた場合は、食べずに即廃棄するのが一番安全な選択ですよ。
食中毒（腹痛や下痢）になる苦味成分はククルビタシンEや、そのグルコシドのエラテリニドらしい（ズッキーニの検査結果）。苦かったら食べないようにするべし！ゴーヤーのモモルデシンは中毒にならないらしく安心。#有機化学／苦み強いユウガオ食べ 2人食中毒https://t.co/6CgvgJwhGy pic.twitter.com/HcUM8Vf0lE
— 松島芳隆（東京農業大学・農芸化学科／ほんまる5章1節・あるケミストの本棚） (@matsushima_y) August 1, 2025
実際に起きた食中毒の事例と症状
2025年7月末、長野県で実際にユウガオによる食中毒が発生しました。
上田市の夫婦がスーパーで購入したユウガオを味噌汁に調理して食べたところ、強い苦味を感じたあと、吐き気やしびれといった症状を訴えたんです。
食べてからおよそ1時間後には体調が急変し、保健所が調査した結果、「ククルビタシン類による中毒」と判定されました。
このとき2人は病院を受診し、大事には至りませんでしたが、販売された379本すべてが自主回収されるほどの大事態に。
さらに厚労省からも食品衛生法に基づいた注意喚起が行われ、全国のA・コープでユウガオの販売が中止されました。
このように、普段は問題ない野菜でも、状況によっては危険が潜んでいるんですね。
特に「自宅で調理して苦味が強かった」場合は、すぐに食べるのをやめる判断がとても大切になりますよ。
「強い苦み」スーパーで購入の「ユウガオ」を食べ食中毒 自宅で味噌汁に調理 ユウガオに強い苦み感じた場合は食べないよう呼びかけ https://t.co/PATw7G7rb4#SBC #ニュースワイド #信越放送
— SBCニュースワイド (@newssbc) August 1, 2025
知らなきゃ危ない苦味の正体とは？
ユウガオの「苦い＝腐ってる」ではありません。
実はこの苦味、ウリ科野菜に含まれる有毒成分が原因なんです。
とくにククルビタシン類という成分が体内に入ると、強い食中毒症状を引き起こす可能性があります。
ここではその苦味の正体と、安全に見分けるためのポイントについて詳しく解説しますね。
ユウガオの苦味の正体とククルビタシンとの関係
ユウガオが危険視される理由の一つが、「ククルビタシン類」と呼ばれる自然毒です。
これはウリ科の植物が本来持っている防御成分の一つで、野生状態に近いものや、過酷な環境で育った野菜で強くなる傾向があります。
通常の栽培環境では苦味を抑えられていますが、猛暑や水不足などのストレスを受けると、ククルビタシンが増えてしまうことがあるんです。
この成分は加熱しても壊れにくく、料理中に苦味を感じても「煮れば大丈夫かな」と思ってそのまま食べるのはとても危険です。
実際に食べると、吐き気や下痢、しびれなどの中毒症状を引き起こす恐れがあります。
だからこそ、「苦味＝危険サイン」として覚えておくことが大切なんです。
苦味を感じたらどうする？見分け方と判断ポイント
ユウガオを調理していて「なんか苦いかも…？」と感じたら、それは見逃してはいけない危険サインです。
まず第一に、**“苦味を感じたら即中止”**が鉄則です。
料理の途中や食べ始めで苦味に気づいた場合は、それ以上食べずにすぐに破棄してください。
たとえ加熱してもククルビタシンは分解されにくいため、「火を通したら大丈夫」は通用しません。
とくに注意すべき苦味の特徴は、「舌や喉に残るような強烈な渋みや苦味」で、水を飲んでも消えにくいのが特徴です。
実際に中毒を起こしたケースでは、少量でも体調を崩す人がいたため、味見レベルでも油断は禁物ですよ。
見分け方のコツとしては、カットした時に強い苦味の匂いがするか、味見で少しでも違和感を覚えたら食べないこと。
また、家庭菜園や直売所で購入したユウガオはとくに注意が必要です。
天候の影響を強く受けるため、苦味成分が多くなっていることがあります。
ちょっとでも不安を感じたら、迷わず捨てる選択を。
体調を守るためには「食べない勇気」がいちばん大事ですよ。
子どもや高齢者に特に注意！影響は？
ユウガオの苦味成分による中毒は、大人でも症状が出るほど強力です。
だからこそ、体が小さく免疫力の弱い子どもや、高齢者にとってはさらに危険が増すんです。
ここでは、子どもが誤って食べたときのリスクや、高齢者への影響について、具体的に解説していきますね。
子どもが誤って食べたときのリスクと対処法
子どもが苦いユウガオを食べてしまった場合、体重が軽いぶん、影響が出るのも早いです。
少量でもククルビタシンの摂取量が相対的に多くなるため、嘔吐・腹痛・下痢などの症状が強く出る可能性があります。
特にまだ言葉で体調を訴えにくい小さなお子さんの場合、苦味に気づかず飲み込んでしまうこともあるんですよね。
「ちょっと苦かったけど食べちゃった…」程度でも、異変があればすぐに医療機関を受診してください。
また、子どもが食べる食材は、調理前に必ず味見をして苦味がないか確認しておくのがおすすめです。
もし「食後30分〜1時間以内に嘔吐やぐったりしている」などの症状が出たら、迷わず病院へ連れて行きましょう。
その際、何をどれくらい食べたかメモしておくと、診察時に役立ちますよ。
高齢者や持病がある人への影響と受診目安
ユウガオによる食中毒は、高齢者や持病を抱えている人にとって、より深刻な問題になりがちです。
ククルビタシンによる中毒は、一見すると軽い「吐き気」や「腹痛」で始まりますが、免疫力が低下している人では脱水や体力低下につながりやすいんです。
特に腎臓疾患や糖尿病、心疾患などを持っている場合は、ちょっとした嘔吐や下痢でも容体が急変するリスクがあります。
もし高齢者が「苦味に気づかずに食べてしまった」「食後に気分が悪いと言っている」などの場合は、無理に様子を見ず、早めに病院を受診するのが安心です。
中毒症状は食後30分〜1時間以内に現れることが多いですが、個人差もあるため油断は禁物ですよ。
また、「なんとなく変な味だった」と感じていなくても、ユウガオを食べたあとに体調不良が出た場合は疑ってみることも大事です。
年齢や体調によって影響の出方が変わるからこそ、「早めの対応」が重症化を防ぐカギになります。
食べてしまったときの対処法と注意点
万が一、苦味のあるユウガオを食べてしまった場合、焦らず正しい対処をすることがとても大切です。
特にククルビタシンによる中毒は、早期に対応すれば重症化を防ぐことができます。
ここでは、実際に出る症状と受診の目安、さらに販売店や保健所の対応まで詳しく紹介しますね。
嘔吐やしびれが出たらすぐ病院へ！初期症状一覧
ユウガオによる中毒の主な症状は、嘔吐・腹痛・下痢・しびれ・めまいなどがあります。
これらの症状は、食後30分〜1時間以内に現れることが多く、急に体がだるくなる、胃のむかつきが止まらないといった違和感が出てきます。
なかには「最初はちょっとした吐き気だけだったのに、急に立てなくなるほど具合が悪くなった」という例もあるんです。
症状が軽いうちなら経過観察で済むこともありますが、判断が難しい場合は自己判断せず医師に相談しましょう。
特に子ども・高齢者・持病がある方は、すぐに病院を受診することをおすすめします。
そして、診察時に役立つのが「何を・どのくらい・いつ食べたか」をメモしておくこと。
できればパッケージや写真も残っているとより正確な判断につながりますよ。
販売店や保健所の対応・回収情報まとめ
今回のユウガオ食中毒事件では、長野県上田市の「A・コープファーマーズうえだ店」で販売された商品が原因とされました。
このお店では2025年7月18日〜31日の間に379本のユウガオが販売され、その後、苦味による中毒の報告を受けて自主回収を開始。
保健所の調査と医師の診断から「ククルビタシン類による食中毒」と正式に認定されました。
厚生労働省の食品衛生情報サイトでもこの件は「CLASSⅠ」の回収対象として公表されていて、非常に重大な事案として扱われています。
現在、長野県内のA・コープ全店舗でユウガオの販売が中止され、回収・返金対応も実施中です。
店舗ではPOP掲示やホームページでの呼びかけを行い、「苦味のあるユウガオを食べた場合は絶対に食べず、返品・廃棄してください」と注意喚起しています。
ユウガオを購入した人は、家に残っている場合でも絶対に口にせず、お店に持ち込んで返金してもらうか、保健所に相談してくださいね。
よくある質問とその答え
Q: ユウガオが苦いとき、全部が危険ってこと？
A: はい、苦味が強いユウガオは「ククルビタシン類」という毒成分が含まれている可能性が高いです。たとえ一部だけでも、全体に成分が広がっている可能性があるので、すべて破棄するのが安全です。
Q: ククルビタシンって加熱すれば大丈夫なんですか？
A: 残念ながら、加熱ではククルビタシンは分解されにくいため、煮たり炒めたりしても毒性は残ります。苦味を感じた時点で、絶対に食べないようにしてください。
Q: 子どもが少し食べてしまいました。どうすればいいですか？
A: 体が小さい子どもは、少量でも中毒を起こす可能性があります。食後30分〜1時間以内に体調の変化がないかよく観察し、嘔吐・ぐったりしているなどの症状があれば、すぐに医療機関を受診してください。
Q: 食中毒になった場合、保健所やお店に連絡すべきですか？
A: はい、今回のような事例では保健所や販売店に連絡することで、他の人への注意喚起や回収につながります。購入時期や体調の変化をメモしておくとスムーズです。
Q: 安全なユウガオの見分け方ってあるんですか？
A: はっきりした見た目の違いは少ないですが、苦味が強ければ要注意。カットしたときに強い匂いがある場合や、味見して苦味を感じたら、すぐに破棄するのが最も安全です。
まとめ
今回の記事ではこんなことを書きました。以下に要点をまとめます。
- ユウガオには自然毒「ククルビタシン類」が含まれることがある
- 強い苦味を感じたユウガオは絶対に食べない
- 実際に長野県で食中毒事件が発生し、自主回収も行われた
- 子どもや高齢者は特にリスクが高く、少量でも症状が出やすい
- 苦味を感じたら、調理中・食後に関わらず即廃棄するのが安全
- 症状（嘔吐・しびれ・腹痛など）が出たら速やかに医療機関へ
- 保健所や販売店へ連絡すると再発防止に役立つ
- 回収情報や厚労省の注意喚起にも目を通しておくと安心
ユウガオは普段はおいしい食材ですが、苦味がある場合は危険サイン。
大切な人の健康を守るためにも、ちょっとした違和感を見逃さないことが何よりも大事です。
今後も安心して食材を楽しむために、「ちょっとでも変だな」と思ったら食べない勇気を持ちましょう！
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