cisAB型とは?四国で多発する不思議な血液型の真相!

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「AB型とO型の親から、AB型の子どもが生まれることはない」そう思っていたあなたにこそ知ってほしいのが、cisAB型(シスエービー型)という珍しい血液型です。

私は16歳の誕生日から献血してきたAB型で、親せきはRhマイナスAB型なので興味深い話です。cisAB型という正式名称は知らなかったものの、内容は聞いたことがありました。

このcisAB型、日本国内でも約1500人しかいない超希少型。中でも四国地方、特に徳島県や香川県で多く報告されているというから驚きですよね。

この記事では、

  • cisAB型とは何か?
  • 普通のAB型と何が違うのか?
  • なぜ四国で多いのか?
  • 家族トラブルや医療現場での実態
  • 輸血や献血に問題はあるの?

といった疑問をわかりやすく解説していきます。

ぜひ最後までご覧ください。

目次

cisAB型とは?基本の意味と特徴をわかりやすく解説!

少し聞きなれない「cisAB型」という血液型。一般的なAB型とどう違うのか、そしてなぜ「ありえない血液型」とも言われるのか、気になる方も多いのではないでしょうか。

一般的なAB型との違いはここにある

cisAB型とは、1本の染色体上にA型とB型両方の情報が同居している、非常に珍しい血液型です。

通常のAB型では、A型とB型の遺伝子は別々の染色体からそれぞれ受け継がれます。


でもcisAB型の場合は、たった1本の染色体にAとBが一緒に載っている状態なんです。これが、AB型とO型の親から「AB型の子どもが生まれた」という、一見ありえないような事例を説明できるカギになります。

たとえば、AB型とO型の親からはA型かB型の子どもしか生まれない、と中学や高校で習った記憶がありますよね。でも親がcisAB型だった場合、その遺伝子にはO型の性質も隠れているので、cisAB型やO型の子が生まれることがあるんです。

このようにcisAB型は、見た目にはAB型に見えるけど、遺伝子の構造は全く異なるという特徴を持っています。だからこそ、専門家でも出会ったことがないというほど希少で、国内にはたった1500人ほどしかいないと言われています。

cisAB型の仕組みを知っておくことで、「どうしてこんな血液型が?」という不安や誤解を防ぐことができますよ。

なぜ四国に多いの?地域に集中する理由を探る!

cisAB型が注目される理由の一つに、「四国に多い」という地域的な偏りがあります。ではなぜ、四国、特に徳島県や香川県でこの珍しい血液型が見つかるのでしょうか?

徳島や香川に多いのはなぜ?

cisAB型は全国的にも非常にまれな血液型ですが、四国では他の地域に比べて多く報告されています。

実際に徳島県では全国平均の約10倍という頻度で発見されているという調査結果もあります。しかしなぜこのような偏りがあるのか、医学的に完全に解明されているわけではありません。

ひとつの考えとして、1960年代に日本で初めてcisAB型が確認された場所が四国だったという事実があります。それ以来、地域の医療機関で注意深く観察・報告されてきたことで、他地域よりも発見例が多くなった可能性もあるんですね。

つまりもともと四国で発見されやすい環境が整っていたことが、現在の「多い」というイメージにつながっているとも考えられます。

もちろんそれだけでなく、地域内でこの遺伝子を持つ人が長年暮らしていたという可能性もあります。

cisAB型はどうやって見つかる?検査方法と注意点

cisAB型は見た目では普通のAB型とほとんど区別がつきません。ではどうやってこの希少な血液型が見つかるのでしょうか?

血液検査での発見事例と診断の流れ

cisAB型は、通常の血液型検査ではなかなか見つけにくい血液型です。

きっかけになるのは、AB型とO型の親からO型の子どもが生まれた、などの「血液型の矛盾」が起きたときです。このようなケースでは「何かおかしい」と医療機関が気づき、精密な遺伝子検査へと進むことになります。

現在では血液中の抗原と抗体の組み合わせに矛盾がある場合、特殊な染色体の検査によってcisAB型であるかどうかが分かるようになっています。この検査の進歩によって、かつては「誰の子なのか」と家族内でトラブルになっていたケースも、今では早期に原因が特定できるようになったのです。

ただし通常の健康診断などではこのような精密検査は行われないため、知らないまま過ごしている人も少なくありません。

「血液型のことで何か違和感がある」と感じたら、早めに専門機関に相談して検査を受けることをおすすめします。

cisAB型で困ることはある?家庭トラブルと医療現場の実態

希少な血液型であるcisAB型は、健康面での問題はないとされています。
しかしそれにもかかわらず、家庭内での誤解や医療現場での戸惑いを引き起こすことがあるんです。

私はO型との間にA型二人、B型一人という血液型の子どもが普通に生まれましたが、確かにもしO型かAB型の子どもが生まれたらビックリしたと思います。

「誰の子なの?」と言われる家族トラブルとは

cisAB型は、血液型に対する常識を覆す存在だからこそ、家庭内トラブルの原因になることがあります。

たとえば、AB型とO型の両親からO型の子どもが生まれたとき、通常の知識では「それはあり得ない」となりますよね。でも実際には、親のどちらかがcisAB型だった場合、O型の子が生まれる可能性はあるんです。

しかしこの知識がないと、「本当に自分の子なのか?」という疑念や不安が生まれ、最悪の場合は家族間の信頼を損なってしまうこともあるんです。かつては検査技術が発達しておらず、原因がわからないままトラブルになったケースも多かったといわれています。

現在は遺伝子検査や抗原・抗体検査が進んでいるため、こうした誤解を未然に防ぐことができるようになりました。それでも、知識としてcisAB型の存在を知っておくことは、家族の絆を守るためにも大切なんですね。

輸血や献血には影響があるの?

cisAB型でも、基本的に医療現場での輸血や献血に大きな問題はありません。

心配されがちなのは、事故や手術で輸血が必要になったとき。「自分の血液型に合う血液がないのでは?」と不安になる気持ち、よくわかります。でも実際には、cisAB型の人にも安全に対応できる仕組みが医療現場では整っているんです。

輸血の際は必ず適合検査が行われ、その人の血液の特性に合った血液が選ばれます。さらに、O型は「万能ドナー」と呼ばれており、緊急時にはcisAB型の人にもO型の血液が使われることが多いんです。

また献血についても同様に、cisAB型の人でも献血は可能です。愛媛県赤十字血液センターによると、成分によっては問題なく使用されることもあり、特別扱いされるほどの珍しさではあるものの、実際の医療対応では安心できるレベルなんですよ。

つまり、cisAB型だからといって医療面で不安に感じる必要はありません。検査体制や医療技術の進歩によって、安全はしっかり守られているので安心してくださいね。

よくある質問とその答え(Q&A)

Q: cisAB型って普通のAB型と何が違うの?
A: 通常のAB型はAとBの遺伝子をそれぞれ別々の染色体から受け継ぎますが、cisAB型は1本の染色体上にAとBが両方載っている特殊な型です。見た目ではAB型と変わりませんが、遺伝の仕組みが全く異なります。

 

Q: どうして四国にcisAB型が多いんですか?
A: 明確な原因は分かっていませんが、徳島県や香川県では全国平均の約10倍の頻度で発見されています。地域内での婚姻の繰り返しや遺伝子の偏りが影響している可能性があると考えられています。

 

Q: AB型とO型の親からAB型の子が生まれることってあるの?
A: 通常のAB型では不可能ですが、親がcisAB型だった場合はAB型(正確にはcisAB型)の子どもが生まれることがあります。この例外的なケースを知らずに、家庭内でトラブルになることもあります。

 

Q: cisAB型だと輸血や献血に問題はありますか?
A: 基本的には問題ありません。輸血ではO型の血液が使われることが多く、適合検査も行われるため安心です。献血も成分によっては可能とされています。

 

Q: 自分がcisAB型かどうか知る方法は?
A: 通常の血液型検査では判別が難しいため、遺伝子検査や抗原・抗体検査などの専門的な検査が必要です。「血液型の矛盾」を感じたら、医療機関に相談するのがベストです。


まとめ

今回の記事では、cisAB型とは何か、なぜ四国に多く見られるのか、そしてその社会的な影響について詳しく紹介しました。以下に要点をまとめます。

  • cisAB型は、1本の染色体にAとBが同居する超希少な血液型
  • 日本国内では約1500人しか存在しないとされる
  • 通常のAB型と異なり、AB型とO型の親からO型の子が生まれることもある
  • 徳島県や香川県など四国での報告例が多く、全国平均の約10倍とも言われている
  • 精密な検査でのみ診断可能で、健康への影響は一切ない
  • 輸血や献血も適切な対応ができるため、医療面での心配は不要
  • 知識不足によって家庭内トラブルや誤解が起こるリスクもある

 

cisAB型は、医学的に貴重で興味深い存在であると同時に、知っておくことで家族や医療現場でのトラブルを防ぐ手がかりにもなります。

「知っていれば防げた」そんな場面を減らすためにも、今後もこのような稀少な血液型への理解が広まっていくといいですね。

最後までご覧いただきありがとうございます。

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