ある日突然、X(旧Twitter)のアカウントにログインできなくなったら……。
それは産経新聞の記者に実際に起きた出来事でした。
不正アクセス、英語での対応、サポートとのすれ違い、そして“法的措置”の一言で動き出した復旧劇。
アカウントを取り戻すまでにかかった日数は、なんと50日。
この記事では、
- Xアカウントが乗っ取られたきっかけ
- 50日間の復旧プロセスと試行錯誤
- プレミアムプランやAIを使った工夫
- 最後に突破口となった一言
- 今すぐできる乗っ取り防止対策
をわかりやすく紹介しています。
Xアカウントを守りたい人、すでに被害に遭ってしまった人にとって、絶対に知っておくべき内容が詰まっています。
ぜひ最後までご覧ください!
乗っ取られた産経記者「Xアカウント」取り戻した実録50日 「法的措置」の一文が突破口
— Msensei (@Msensei22) September 28, 2025
電話番号を登録しておく
複雑なパスワードや多要素認証の設定をする
不審なログインがあったとのメールをチェックする
「乗っ取り」だけではなく「なりすまし」も多い
気をつけますhttps://t.co/FdFqrbRDJO
X乗っ取りの取り戻し体験が壮絶すぎた話
X(旧Twitter)のアカウントがある日突然乗っ取られたら、どんな対応をすべきでしょうか?
産経新聞の記者が実際に体験した「50日間にもおよぶアカウント復旧の苦闘」は、あまりにもリアルで衝撃的です。

ログインできない!乗っ取りに気づいた瞬間
すべての始まりは「パスワードが違います」というエラーメッセージでした。
久しぶりにXを開こうとした記者が、いつものようにログインしようとしたところ、ログインできなくなっていたのです。
最初は「打ち間違えたかな?」と思ったそうですが、何度やってもログインできず、パスワードリセットを試すと、なんと「見知らぬメールアドレス」が登録されている状態になっていました。
この時点で完全にアカウントを乗っ取られていることを確信したそうです。
すぐに自分のメール履歴を確認したところ、数日前にXから「不審なログインがありました」という英語の警告メールが届いていたことが発覚。
それがブラジルからのアクセスだったことにも驚きつつ、見逃していた自分を責める気持ちが強くなったといいます。
ここから記者の50日間の戦いが始まります。
セクシー投稿?身に覚えのない投稿の数々に絶句
アカウントを乗っ取った犯人が最初に行ったのは「ユーザー名の変更」と「外国人女性の動画投稿」でした。
何の前触れもなく、セクシー系の投稿が続々と行われ、自分のフォロワーたちに被害が及ぶ可能性が出てきたのです。
「これはまずい」……記者は強い危機感を覚えました。
特に報道関係の立場として、変な投稿を広めてしまうことは信用問題にもなりかねません。
慌てて状況を確認しようにも、ログインできない状況は変わらず、まったく手出しができない状態が続きました。
この状況に対して、記者は“ある行動”に出ることになります。
フォロワーに謝罪しながらサブアカ作成へ
状況を少しでもコントロールするために、記者が選んだのは「サブアカウントの作成」でした。
自分が乗っ取り被害に遭っていることを周知し、フォロワーたちに誤解されないようにする必要があったのです。
サブアカウントからは、被害状況の説明と謝罪を投稿。
同時に「怪しい投稿があってもクリックしないように」と注意喚起も行いました。
最近、Xの新たな乗っ取り手口が確認されました。このリンクではメアドとパスワード入力を完了してしまえば、簡単に乗っ取られます。このツイートを見た皆さん、決して押さないように!! https://t.co/w1uxQ0RnuB
— つるはし_交通 (@tsuru1_traffic) September 28, 2025
50日かかった原因と対応とは?復旧までの苦闘の記録
記者がアカウントを乗っ取られてから、実際に取り戻せたのは約50日後。
なぜここまで時間がかかってしまったのでしょうか?
サポートフォームの返答は「認証できません」
Xのサポートフォームに連絡するのが復旧の第一歩とされています。
記者もネットで調べたとおりに、サポートフォームから情報を入力して手続きしました。
しかし返ってきたのは、「あなたのメールアドレスに紐づいたアカウントは見つかりませんでした」というつれない返答。
さらに、別の資料(乗っ取られた画面のスクショや、警告メールの内容など)を添付して再度手続きをしたところ、ようやくユーザー名や最終ログイン日時などの情報提出を求められ、「第1段階は突破したかも?」という希望が見えました。
ところが、そこからが本当の地獄でした。
返ってきたのは「認証できませんでした」「サポートは終了です」といった冷たいメッセージの繰り返し。
最初からやり直しになることも多く、精神的にもかなりのダメージを受けたそうです。
英語メールの嵐と、通じないやりとり
Xのサポートメールの多くは英語で届きました。
英語に慣れていないと、どのように対応すべきか迷ってしまうケースもあります。
記者はAIを頼りに、Googleの「ジェミニ」や「ChatGPT」に相談。
「どんな文章を送ればいいか?」「どんな資料を添付すべきか?」といったアドバイスを得ながら、実際に英語の文章も作成してもらいました。
ただ、それでもサポートの反応は冷たく、対応が進む気配はありませんでした。
そこで次に試したのが、AIのアドバイスにあったXの有料プラン「Xプレミアム」のサポートチャットを使った方法です。
最後の鍵は「法的措置」?その一言が突破口に
「もうこれでダメなら諦めよう」と思った記者が、Xプレミアムのチャットに対して送った言葉。
それが「法的措置をとるしかないかもしれません」でした。
それまでスムーズに会話していたロボットアイコンが突然「この件は専門部署に引き継ぎました」と態度を変え、無言になったのです。
数日後、「別のメールアドレスに接続してアカウントを移行できるかもしれません」という連絡が届き、パスワードの再設定が可能に!
長かった戦いの末、ついに記者はアカウントを取り戻すことに成功しました。
そしてすぐに、ユーザー名の変更・怪しい投稿の削除・二段階認証の設定などを済ませました。
まさに、ぎりぎりのところで突破口が見つかったような形です。
ここからは、記者の経験を踏まえ、「今すぐやるべき対策」について紹介していきます。
X乗っ取りを防ぐために今すぐできる対策まとめ
アカウントを取り戻せたとはいえ、50日という長い期間をかけた記者の体験から学べることは本当に多いです。
実体験から学んだ後悔ポイントとは?
記者がまず後悔したのは、「Xアカウントに電話番号を登録していなかったこと」でした。
実体験から学んだ後悔ポイントとは?
記者がまず後悔したのは、「Xアカウントに電話番号を登録していなかったこと」でした。
本人確認の手段が少なければ少ないほど、復旧が難航する可能性が高くなります。
さらに、Xプレミアムに加入しても「明確な優遇があったわけではない」という点も気になるポイント。
サポートの対応はプレミアム加入でも大きく変わるわけではなく、根気強くやり取りを続けることが必要です。
必須設定!複雑なパスワードと二段階認証
最も重要な防御策は、「パスワードの強化」と「二段階認証の有効化」です。
簡単なパスワードは、ハッカーにとってはご馳走のようなもの。
名前や誕生日など推測されやすい情報は絶対に避けましょう。
そして、Xの設定から「二段階認証(2FA)」を有効にすることで、不正ログインのリスクは大きく下がります。
プレミアムプランは有効?検証して分かったこと
Xの有料プランである「プレミアムプラン」は、通常よりも手厚いサポートが受けられるという触れ込みがあります。
実際に記者もこのプランに加入してチャットサポートを試しましたが、返ってきたのはほぼ「テンプレ対応」ばかり。
唯一の突破口になったのは、「法的措置を検討している」と伝えた瞬間でした。
これが本当に効いたのかは不明ですが、それまでとは違う流れになったのは事実です。
プレミアムに加入することでサポートの窓口が増えるのはメリットかもしれませんが、「絶対に復旧できる保証」はありません。
あくまでも“できる対策の一つ”として、プレミアム加入を検討するのが良いでしょう。
まとめ
今回の記事では、産経新聞の記者が体験した「Xアカウント乗っ取り~復旧までの50日間の実録」をご紹介しました。
以下に、重要なポイントをまとめます👇
- アカウントが乗っ取られたきっかけは、不審な海外ログイン
- サポートフォームへの連絡は機械的で、復旧には何度も失敗
- 英語での対応が多く、AIツールを活用しても簡単には通じない
- 「法的措置を検討」の一言がサポートの対応を変えるきっかけに
- パスワード再設定と二段階認証の導入で復旧成功
- プレミアムプラン加入はサポート強化の保証ではないが選択肢の一つ
- 復旧のカギは「情報の丁寧な提出」と「粘り強さ」
実は私もInstagramとX両方のアカウントが乗っ取られたことがあります。Instagramの方は家族や本当の友達の助けを借りて取り返しに成功しましたが、Xの方はまだアカウントを開設して間もなく、フォロワーも数人しかいなかったのであきらめました。
アカウントを取り戻すまでの道のりは長く大変でしたが、実体験から学べることは多く、今後の対策にも非常に役立ちます。
この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
最後までご覧いただきありがとうございます。
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