「ハリー・ポッター」シリーズで知られる原作者J・K・ローリングと、ハーマイオニー役で人気を博したエマ・ワトソンの間に、再び緊張が走っています。
トランスジェンダーをめぐる社会的な問題に対して、両者が対立したのは今に始まったことではありませんが、2025年9月、ローリングがX(旧Twitter)でエマに向けた痛烈な投稿をしたことで、その関係性は「決定的に破綻したのでは?」と多くのファンが驚きを隠せずにいます。
この記事では、
- ローリングがエマに向けた「無知」発言の真相
- トランスジェンダー問題で二人に生まれた深い溝
- SNSを中心とした世間の反応や今後の展望
について、丁寧にわかりやすく解説していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
J.K.ローリング氏がエマ・ワトソンについて、絶縁宣言ととれる長文を投稿。「さすがは人気作家」と言いたくなる、落ち着いて説得力のある筆致…。
— 上山和樹 (@ueyamakzk) September 29, 2025
自分にチャンスをくれた原作者をバカにするエマ・ワトソンは、人間として最低の印象になってしまった。 https://t.co/zJcFdN02J4 pic.twitter.com/YVFkUkz01c
J・K・ローリングがエマ・ワトソンに反論した発言とは?
2025年9月、エマ・ワトソンのポッドキャストでの発言を受け、J・K・ローリングがXで直接的に反論した内容が話題となりました。
ローリングはエマの「意見が違っても愛することはできる」というスタンスに対し、「現実の生活の経験がほとんどない」「どれほど無知であるかを知らない」と厳しく指摘したのです。
この発言の背景をもう少し深掘りしてみましょう。
「彼女は無知」と語った真意とは?
ローリングが「無知」と評したのは、エマが自分の発言に対して「対話がしたかった」と語ったことに対する皮肉でもありました。
ローリングは、自身のトランスジェンダーに関する発言が物議を醸した2020年以降、何度も「女性の権利」と「ジェンダーの定義」の重要性を訴えてきました。
一方で、ハリポタキャストたちはトランスジェンダーの権利を支持する立場を公にし、ローリングを事実上“切り離す”姿勢を見せてきました。
その状況にローリングは、「私が生み出したキャラクターを演じた俳優たちに、永遠の同意を得る義務などない」とコメントし、はっきりと距離を取ったのです。
J・K・ローリングのこれまでのトランス発言まとめ
ローリングのトランスジェンダーに関する発言が炎上したのは、2020年がきっかけです。
「月経のある人たち」という表現を皮肉ったツイートや、エッセイで語った「女性とは何か」への持論が、「トランス排除的フェミニズム(TERF)」だとして多くの批判を浴びました。
ローリング自身は「女性としての経験」が軽視されることへの危機感から発言したと説明していますが、トランス当事者やLGBTQ+の活動家たちからは「差別的」と受け止められました。
彼女の発言により、映画シリーズの主要キャストたちとの関係にも大きなヒビが入り、今もその溝は埋まっていません。
あの一件で真っ当な反応していたのは、マルフォイ役だけど人柄が良いので知られているトム・フェルトンさんだけ。 https://t.co/Wa9JhSpWpr
— 鼠取り猫@干しタラ、塩漬け牛肉の友 (@funa_neko) September 30, 2025
トランスジェンダー問題で2人の関係に生まれた溝
エマ・ワトソンは一貫して、トランスジェンダーの権利を尊重する姿勢を示してきました。
ハリポタファンの間でも「エマはいつも正義感が強い」と支持されており、ローリングの発言から距離を置くスタンスは、多くの共感を集めています。
ただ、今回の発言には“和解への希望”もにじんでいました。
エマ・ワトソンの和解を望む発言の裏側
エマはポッドキャストの中で、「対話が実現しなかったことが一番残念」と語り、「いつかローリングと和解したい」と話しています。
また、「彼女のことは愛しているし、彼女が私を愛してくれていたことも知っている」と語ったことから、感情的にはまだつながりがあることがうかがえます。
ただローリングはその言葉に対して、冷静かつ批判的な立場を崩しませんでした。
この“すれ違い”が、両者の関係が修復不可能に見える最大の理由かもしれません。
過去の発言が積み重ねた誤解と距離感
ローリングとエマの関係悪化は、今回のやり取りが初めてではありません。
過去にも、エマが「すべての魔女たち(ローリングを除く)」と発言したとされる場面などがあり、ローリングはそれを「個人攻撃」と受け取っていたようです。
また、手書きのメモを送ったエマの行動も、「同情を装った皮肉」と捉えられたことで、傷がさらに深まったと報じられています。
一度こじれた信頼関係を修復するのは、想像以上に難しいものですね。
J.K.ローリング氏ほど、天国と地獄の両極端で経験した人は居ないだろう
— てんち丸▲@AfterEffects (@CNoco555) September 30, 2025
対して、子役時代からチヤホヤされることが当然だった人の叫ぶ主張が、なんと浅慮に基づいた安っぽい綺麗事なことか… https://t.co/bJWxb0LWPJ
ファンや世間の反応は?ハリポタ再集結は絶望的?
ローリングとエマの関係悪化が公になったことで、SNSやファンコミュニティは大きな反響を見せました。
「なぜこのタイミングで?」という声や、「もう仲直りは無理なのかな…」という落胆の声が多く見られます。
SNSの声に見るファンの困惑と戸惑い
X(旧Twitter)では、
「エマが悪いとは思えない」
「ローリングも表現の自由があるはず」
「どっちの気持ちもわかるからつらい」
という、どちらか一方に肩入れしすぎない声も多く見受けられました。
特に若い世代のファンの中には、トランスジェンダーや多様性への意識が高く、ローリングの意見には違和感を抱いている人も少なくないようです。
一方で、「エマは恩知らずだ」というローリング支持の声もあり、完全に意見が分かれているのが現状です。
監督・キャストが語る“政治的な壁”とは
映画『ハリー・ポッターと賢者の石』の監督クリス・コロンバスも、「キャストとローリングの再集結は政治的な問題があり、実現しない」と語っています。
それだけこの問題は“作品の中だけで完結しない”大きな論争に発展してしまったと言えるでしょう。
まとめ
今回の記事ではこんなことを書きました。以下に要点をまとめます。
- J・K・ローリングがエマ・ワトソンの発言に対して「無知」と批判
- トランスジェンダー問題をめぐる両者の思想の違いが決定的に
- エマは「和解したい」と語るも、ローリングは突き放す構え
- ファンの間では賛否両論が広がり、ハリポタ再集結の望みも薄い
- 今後も議論は続く見通しで、関係修復の可能性は見えていない
私はハリーポッター大好きで全編見ているのですが、今回このような話を聞いて、出演者の3人が原作者であるローリングさんとトランスジェンダーの考え方が違うからと言って非難していたということを初めて知りました。
原作者の方に感謝の言葉はあっても、非難するだなんてありえないですね。いくら考え方が違ったとしても恩恵にあずかった方を非難するのは間違えではないでしょうか。恩知らずと思われてもしかたがないのでは。ローリングさんがかわいそうだし、主演の3人にはガッカリしました。
「ハリポタ」主演ラドクリフさん、原作者のトランス嫌悪「本当に悲しい」 – ライブドアニュース
— 🌸水鞠🌸つくも神礼賛 (@mizumari2024) May 2, 2024
悲しいのは
あなた達のローリング氏への批判で
ハリポタ映画を見られなくなったファンの人たちです https://t.co/lSyztsmvaV
最後までご覧いただきありがとうございます。
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