2025年、坂口志文・大阪大学特任教授がノーベル生理学・医学賞を受賞!
受賞理由は「制御性T細胞(Tレグ細胞)」という、免疫の暴走を防ぐブレーキ役の細胞の発見でした。
自己免疫疾患やアレルギー、がん治療への応用も期待されるこの発見は、「免疫学最後の大発見」とも呼ばれています。
【ノーベル生理学・医学賞に坂口志文氏】
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) October 6, 2025
免疫暴走による病気止める「制御性T細胞」とはhttps://t.co/j59eRRFSNI
坂口志文・大阪大学特任教授が発見した「制御性T細胞」。免疫が自分の体を攻撃してしまう1型糖尿病などの自己免疫疾患の治療技術として有望です。#ノーベル賞 pic.twitter.com/TntdttrLge
坂口志文阪大特任教授がノーベル賞を受賞!
免疫学の世界を変えた、日本人研究者の快挙です。
ノーベル生理学・医学賞受賞、おめでとうございます。大阪大学・坂口志文特任教授の長年の研究が世界に認められる。静かな探究の努力が、人類の未来を切り拓く力になると改めて感じます。
— ダパン君 (@dapanblog) October 6, 2025
【速報】ノーベル生理学・医学賞 大阪大学の坂口志文特任教授(74)が受賞https://t.co/CxcQk63lIo pic.twitter.com/7Z7hzCDlw6
2025年ノーベル生理学・医学賞の全容
2025年10月6日、スウェーデンのカロリンスカ研究所は、大阪大学特任教授の坂口志文さん(74歳)ら3名にノーベル生理学・医学賞を授与すると発表しました。
坂口教授が評価されたのは、免疫の過剰な反応を抑える「制御性T細胞(Tレグ細胞)」の発見です。これは関節リウマチやアレルギーなどの自己免疫疾患に大きな希望を与える発見とされ、“免疫学最後の大発見”とも呼ばれています。
授賞式は12月10日にストックホルムで行われ、賞金は約1億7500万円。坂口教授は「非常に名誉なこと」とだけ、静かにコメントを残しました。
この快挙は、日本人の個人でのノーベル賞受賞としては29人目、生理学・医学賞としては6人目になります。
ノーベル生理学・医学賞を受賞した阪大特任教授の坂口志文さんが発見した「制御性T細胞」は数の減少や働きの抑制でがん細胞に対する免疫強化に、増加や働きの活発で臓器移植の拒絶反応の抑制に。免疫関係に関する病気される治療や予防になると期待やで。 pic.twitter.com/RCe6owBJES
— おぐちゃん (@masaogu1215) October 6, 2025
坂口志文教授とは?プロフィールと経歴
坂口志文(さかぐちしもん)教授は、滋賀県出身。大阪大学免疫学フロンティア研究センターで長年、免疫の仕組みについて研究を続けてきました。
1990年代初頭には、従来知られていなかった免疫細胞=制御性T細胞の存在に注目。自身のチームでその存在を証明し、免疫が暴走しないよう「ブレーキをかける仕組み」が体内にあることを明らかにしました。
坂口教授の静かで粘り強い研究姿勢は、国内外で高く評価されており、今回のノーベル賞はまさにその努力が実を結んだ結果と言えます。
ノーベル生理学・医学賞を受賞した阪大特任教授の坂口志文さんは京大卒で滋賀・長浜出身。米のジョンズ・ホプキンス大で免疫の研究に励み、京大に戻って教授に。京大再生医科学研究所長を経て、現在は阪大免疫学フロンティア研究センターの特任教授やで。 pic.twitter.com/9xayP9wacb
— おぐちゃん (@masaogu1215) October 6, 2025
免疫の常識を覆す大発見「制御性T細胞」とは?
「攻撃するだけじゃない」免疫の本当の役割がここにあります。

Tレグ細胞とは何か?わかりやすく解説
制御性T細胞(Tレグ細胞)は、簡単に言うと「免疫の暴走を止めるブレーキ役」の細胞です。
本来、免疫細胞はウイルスや細菌から体を守るために戦うもの。でも時には間違えて、自分の体を攻撃してしまうことがあるんです。これが「自己免疫疾患」。
そこで登場するのがTレグ細胞。この細胞は、免疫の攻撃が“行き過ぎないように”調整してくれる役割があります。
まさに、車にたとえると「アクセルとブレーキの両方が必要」というイメージ。Tレグ細胞の存在を初めて証明したのが坂口教授なんです。
自己免疫疾患やがん治療への応用とは
Tレグ細胞の発見は、様々な病気の治療に応用されはじめています。
たとえば関節リウマチや1型糖尿病、アレルギーなどの「自己免疫疾患」は、免疫が過剰に働いてしまう病気です。Tレグ細胞を使えば、その過剰な反応を抑えることができる可能性があります。
さらにがん治療でも、Tレグ細胞の働きを一時的に抑えることで、免疫を活性化させ、がん細胞への攻撃力を高めるというアプローチも研究されています。
つまり、Tレグ細胞は「抑える」「働かせる」どちらの方向にも応用ができる、すごく柔軟な存在なんです。
日本の医学研究における意義と今後の期待
世界が認めた日本の研究、その未来は?
医学界の反応と坂口教授のコメント
日本国内外の研究者たちは、今回の受賞に大きな拍手を送っています。
「ようやく来たか」「もっと早くても良かった」など、坂口教授の研究を以前から高く評価していた声も多数。
教授自身は、いつも通り研究室で実験をしていたとのこと。記者に囲まれたときも、「非常に名誉なことだと思います」と静かに答えたそうです。
華やかな授賞式とは裏腹に、研究者としての謙虚さと誠実さが伝わるエピソードですね。
日本人ノーベル賞受賞者の歴史と影響
日本人の生理学・医学賞の受賞は、2018年の本庶佑教授以来、今回で6人目です。
坂口教授の受賞は、日本の免疫学が世界トップレベルにあることを改めて証明した出来事でもあります。
この快挙は若い研究者たちにも希望を与え、「地道な基礎研究が世界を変える」というメッセージになっています。
今後の日本の医療研究や、次なるノーベル賞候補にも大きな影響を与えること間違いなしですね。
まとめ
今回の記事ではこんなことを書きました。以下に要点をまとめます。
- 坂口志文教授が2025年のノーベル生理学・医学賞を受賞
- 受賞理由は「制御性T細胞(Tレグ細胞)」の発見
- Tレグ細胞は免疫の暴走を抑えるブレーキ役
- 自己免疫疾患やがん治療などへの応用が期待されている
- 日本の基礎研究が世界に認められた大きな快挙
坂口志文教授の受賞は、日本の医学研究が世界トップクラスであることを改めて証明してくれましたね。
日本人として誇らしいですね!本当におめでとうございます!
最後までご覧いただきありがとうございます。
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