「レモン彗星」が1300年ぶりに地球へと接近し、2025年の秋空を彩る注目の天体イベントになっています。
名前のインパクトもさることながら、見ごろは10月下旬から11月上旬にかけて。
しかも、晴れていれば肉眼でも見えるかもしれないというから驚きです。
この記事では、レモン彗星がいつ見えるのか、どこを見ればいいのか、見ごろの時間や方角はどこか、さらに観測のコツやおすすめグッズまで詳しくご紹介します。
3000m峰とレモン彗星
— ZOE (@ZoeZoe99742000) October 5, 2025
長いイオンテールが美しい彗星です
標高3032mの仙丈ケ岳とC/2025 A6
2枚目は望遠鏡にて
長野県茶臼山高原にて#レモン彗星 #c2025a6 pic.twitter.com/saEbahrO8Z
レモン彗星 いつ見える?見逃せない1300年ぶりの天体ショーが到来!
レモン彗星とは?名前の由来と基本情報
レモン彗星(C/2025 A6)は、2025年1月にアメリカ・アリゾナ州の「レモン山天文台」で発見された長周期彗星です。
名前の「レモン」は果物ではなく、発見地であるレモン山が由来です。
この彗星は直径数kmほどの氷とチリの塊で、太陽に近づくことで尾を引く美しい姿が見られるようになります。
今回のように肉眼で見えるほど明るくなる彗星は珍しく、貴重な観測チャンスとなっています。
今日は久しぶりの彗星観測日和!
— 【公式】山梨県立科学館 (@science_ypsc) October 17, 2025
夕方の北西低空で、#レモン彗星 (C/2025 A6)を観測・撮影するチャンスです。
探すポイントは、オレンジの明るい0等星アルクトゥールスを西の低空で見つけたら、そこから右へ約20度。
肉眼観察は難しいので、写真撮影か、双眼鏡での観察がおススメです。 pic.twitter.com/UijYwb8uu3
1300年ぶりの回帰!今回が特別な理由
レモン彗星は、NASAの発表によれば約1350年ぶりに太陽へと接近しています。
これほど長い周期で戻ってくる彗星は「長周期彗星」と呼ばれます。
2025年11月8日に太陽へ最接近し、これを逃すと次に見られるのは1000年以上先と予測されています。
つまり、今回の出現はまさに一生に一度のチャンスなのです。
レモン彗星C/2025 A6 (Lemmon) のプラズマの尾(イオンの尾)の微細構造. 一部、尾のちぎれ現象(DE: Disconnection Event)が発生したか何らかの擾乱が発生した様子. https://t.co/ZLgx0qaIH0#レモン彗星 #彗星 pic.twitter.com/zHX1XklavH
— 天文学者 阿部新助 Dr. Avell (@AvellSky) October 6, 2025
レモン彗星の見ごろはいつまで?最接近の日程と観測チャンス
10月下旬〜11月上旬がピーク!日付ごとの見え方
レモン彗星の観測ピークは10月25日〜11月8日ごろ。
10月21日には地球に最接近し、11月8日には太陽に最接近します。
この時期には明るさが3〜4等級に達すると予想され、空の暗い場所では肉眼でも見える可能性があります。
特に10月25日〜28日は月明かりも少なく、観測条件が良好です。
見逃さないよう、晴れた日にぜひ空を見上げてみましょう。

最も見やすい時間帯は?日没後1時間が勝負
観測のベストタイミングは**日没後1時間以内(18:30〜19:30ごろ)**です。
この時間帯は空がまだ暗くなりきっておらず、彗星が地平線近くに見えやすい時間です。
それ以降は彗星が沈んでしまうため、早めの観測が重要です。
観測の方角・高度・条件は?初心者向け完全ガイド
どの方角を見ればいい?目印となる星座と方位
レモン彗星は西〜西南西の空に見えます。
目印となるのは、うしかい座の1等星「アークトゥルス」や「北斗七星」。
10月後半にはアークトゥルスの10度ほど上の位置を通過し、位置の目安に最適です。
星座アプリを使えば、リアルタイムで彗星の位置も確認できます。
都市部・郊外での見え方の違いと注意点
都市部では光害が強く、彗星の尾までは見えにくいかもしれません。
郊外や山間部の暗い場所では、より鮮明に見ることができます。
視界が開けた場所を選び、建物や山に遮られない位置から観測しましょう。
また、防寒対策も忘れずに!
観測のコツとおすすめグッズ!双眼鏡・カメラ撮影のポイント
肉眼でも見える?明るさと条件の関係
レモン彗星の明るさは3〜4等級と予想され、条件が良ければ肉眼でも見えます。
ただし、月明かりや街明かりがあると難しくなります。
双眼鏡があれば、より確実に見つけられますし、彗星の尾も確認しやすくなります。
空気が澄んでいて月が出ていない日を狙いましょう。
撮影や観測のおすすめ機材とアプリ紹介
スマホでも彗星は撮影できますが、三脚+星空撮影アプリが必須です。
「NightCap Camera」や「星撮りカメラくん」などのアプリがおすすめ。
一眼レフや望遠鏡を使えば、尾の長さや色まで美しく記録できます。
暗闇での操作のため、赤いライトや予備バッテリーもあると安心です。
レモン彗星に関するよくある質問【Q&A】
Q: レモン彗星はいつまで見られますか?
A: レモン彗星は2025年11月8日までが見ごろです。特におすすめの観測日は、月明かりが少ない10月25日〜28日頃です。
Q: レモン彗星は肉眼で見えるんですか?
A: 空が暗くて澄んでいる場所なら、3〜4等級の明るさで肉眼でも見える可能性があります。ただし、市街地では双眼鏡があった方が確実です。
Q: どの方角を見ればいいの?
A: 西〜西南西の空を見ましょう。目印は「アークトゥルス」という1等星で、彗星はその10度ほど上に現れます。
Q: 何時ごろに見えるのがベストですか?
A: 日没から約1時間後、午後6時半〜7時半の間がベストタイミングです。それ以降は地平線に沈んでしまうので注意。
Q: スマホでも撮影できますか?
A: スマホと三脚、長時間露光ができるカメラアプリがあれば撮影可能です。星空撮影用の無料アプリも活用しましょう。
まとめ
今回の記事では、1300年ぶりに地球へ接近する「レモン彗星」について解説しました。以下にポイントを整理します👇
- レモン彗星は2025年1月に発見された長周期彗星で、見ごろは10月下旬〜11月8日ごろまで
- 最も明るく見えるのは10月25日〜28日ごろ、特に日没後1時間が観測のチャンス
- 観測には西〜西南西の低い空を狙い、「アークトゥルス」や「北斗七星」が目印に
- 都市部では双眼鏡があると安心。郊外では肉眼で見える可能性も!
- スマホ+三脚で撮影もOK!星空アプリの活用もおすすめ
今回のレモン彗星はまさに一期一会の天体ショー。
次に出会えるのは1000年以上先かもしれません。
ぜひこの機会に、西の空に浮かぶ神秘的な輝きを、自分の目で確かめてみてくださいね。
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