衝撃!イオンにイスラム礼拝所設置が増加中! 全国の設置店舗とその背景とは?

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イオンモール福岡でイスラム礼拝所が新たに新設される、とのポストを見て衝撃でした。

イオンに10年ほど勤めていましたが、その当時はなかったと思います。

なぜ今、日本のショッピングモールに礼拝所が増えているのか、どんな場所でどのように使われているのかを見ていきましょう。

どんな礼拝所があるの?基本の設備をチェック

イオンモールに設置されているイスラム礼拝所は、正式には「祈祷室」や「Prayer Room」と呼ばれています。

これらの施設には、手や足を洗うための洗浄スペースが備えられており、男女で部屋が分かれているのが特徴です。

祈りの前に体を清める「ウドゥ」と呼ばれる儀式をスムーズに行えるよう、一般の洗面台ではなく足を洗いやすい低めの洗浄スペースが設けられているそうです。

礼拝所の中では、聖地メッカの方角(キブラ)が示されていて、方向が分からなくても安心して祈ることができるようです。

祈りの動作は立ったり座ったり、頭を床につけるなど一定の所作があり、施設内はそのための十分な広さが確保されています。

設置場所としては、映画館の近くや通路の奥など、静かで落ち着けるエリアに設計されていることが多いとのこと。

祈祷室は誰でも使える?利用ルールを解説

イオンモールに設置されている祈祷室は、原則として誰でも利用可能です。

宗教を問わず、礼拝の目的がある人にとってオープンなスペースとなっており、特にイスラム教徒の方が多く利用することを想定して設計されています。

ただし、モールによってはセキュリティや設備の保全のために「鍵付き」になっているケースもあります。

たとえば、イオンモール名古屋茶屋では、祈祷室のドアが施錠されており、利用時にはインターフォンで係員を呼び出して開錠してもらう仕組みになっているんです。

また、男女別の部屋が分かれているため、女性も安心して利用できるよう配慮されています。

中には利用案内が英語やアラビア語で書かれている施設もあり、訪日外国人にとっても親切な設計となっています。

目次

全国のイオンで設置されている礼拝所一覧

現在、イオンモールでは全国で6か所にイスラム教徒向けの祈祷室が設置されています。これらは、訪日観光客の多いエリアや国際空港の近くなど、戦略的な立地に集中しているのが特徴です。

イオンモール幕張新都心(千葉)

千葉県にあるイオンモール幕張新都心は、2013年に初めて祈祷室を設置した先駆け的存在です。

設置当時から、訪日外国人を意識した多文化対応を意識しており、外国語対応のサインやピクトグラムも整備されています。

イオンモール常滑・名古屋茶屋(愛知)

愛知県内では、イオンモール常滑イオンモール名古屋茶屋の2店舗に祈祷室が設けられています。

特に常滑は中部国際空港から1駅という好立地で、訪日観光客の立ち寄り拠点にもなっています。

名古屋茶屋は、文具売り場付近のエレベーター脇に設置されていて、利用にはインターフォンでの鍵開けが必要ですが、洗浄設備が充実していて好評の声も多いです。

イオンモール沖縄ライカム・広島府中

沖縄県のイオンモール沖縄ライカムは、観光地として人気の沖縄本島に位置し、外国人観光客の利用も多い施設です。

広島県のイオンモール広島府中も、観光地や市街地にアクセスしやすい場所にあり、設置されています。

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イオンがイスラム礼拝所を設置する理由とは?

イオンが日本全国でイスラム礼拝所を設置し始めた背景には、ただの「施設の充実」だけでは語れない、国際的な潮流と社会的な視点が隠れています。

インバウンド需要とイスラム教徒の増加

2013年以降、日本政府は東南アジア5か国(インドネシア、マレーシアなど)のビザ発給要件を緩和しました。

この政策をきっかけに、日本を訪れるイスラム教徒の観光客が一気に増加したんです。

インドネシアやマレーシアは、イスラム教徒人口が非常に多い国。

例えば、インドネシアには2億人以上のイスラム教徒が暮らしており、2019年には訪日インドネシア人が年間40万人を突破しました。

観光だけでなく、製造業が盛んな愛知県などでは外国人労働者としてのムスリムも増えており、日常的に祈りの場を必要とする人々の存在が無視できない状況になってきたのです。

企業としての文化配慮と社会的責任

イオンは国内外に多くのモールを展開する企業として、グローバルな視点を持った「多文化共生」への取り組みを積極的に進めています。

祈祷室の設置は、訪日観光客へのサービス強化であると同時に、宗教や文化に配慮する企業姿勢の表れでもあります。

礼拝所の使い方と利用者のリアルな声

ここでは、イオンモールの祈祷室が実際にどのように使われているのか、利用方法やムスリムからの声を通じて詳しく見ていきます。

利用方法は?インターフォン・鍵の仕組み

イオンの祈祷室は、モール内の落ち着いた場所に設置されていますが、常に開放されているわけではありません。

たとえば、イオンモール名古屋茶屋では祈祷室のドアが施錠されており、利用者はインターフォンで係員を呼び出して鍵を開けてもらう方式になっています。

これは設備を安全に保ちつつ、いたずらや誤用を防ぐための工夫ですね。

祈祷室の中には、礼拝の前に必要な「ウドゥ(小浄)」が行えるような洗浄スペースが完備されていて、足を洗いやすい低めの流し台などが設置されています。

この設備が整っていることで、外出先でも安心して礼拝の準備ができると好評です。

利用にあたって特別な申し込みや会員登録は不要で、誰でも自由に使える形が基本ですが、施設によって細かな運用が異なる場合もあります。

実際に使ったムスリムからの感想や評価

イオンの祈祷室を利用したムスリムの多くが、「とても助かった」「安心できた」といった好意的な感想を寄せています。

特に評価されているポイントは以下のようなものです。

  • 洗浄スペースが広くて使いやすい
  • 男女別に部屋が分かれていて安心感がある
  • 祈りの方角が示されていて迷わない
  • モール内にあるので、買い物や食事の合間に使える

中には、「まさか日本で祈祷室があるなんて思わなかった」と感動する声もあり、日本での宗教的配慮に驚いたという反応も見られました。

なんで一部の人にここまでやる必要があるんでしょうか?

多文化共生社会へ向けたイオンの取り組み

イオンの祈祷室設置は、単なる「施設の多様化」ではありません。そこには、宗教・文化を超えた相互理解を深め、日本をより優しい社会にしていこうという企業の想いが込められているそうです。

イオンの今後の展開と国内の礼拝所の未来

イオンモール広報部の説明によると、祈祷室は「インバウンドを含め、来店客が多いエリアを中心に導入」しているとのこと。

何かがおかしい…

まとめ

今回の記事では、イオンモールに設置が進むイスラム礼拝所について詳しく解説しました。以下に要点をまとめます。

  • イオンでは全国6か所に祈祷室(礼拝所)を設置している
  • 設置場所は千葉・愛知・沖縄・広島の大型モール
  • 設備には洗浄スペースや男女別室、方角表示などがあり充実
  • 鍵付きやインターフォン対応など、施設ごとに運用の違いがある
  • ムスリム利用者からは「安心できる」「使いやすい」と高評価
  • 設置の背景には訪日観光客の増加と文化共生の企業姿勢がある
  • 祈祷室は多文化理解の入り口として、日本社会に新しい価値をもたらしている

書いてて背筋が寒くなる思いです。福岡のイオンモールでイスラム礼拝所が設置される件は、なぜかイオンモール福岡HPから削除されていたそうです。

一体何を意味するのでしょうか。

最後までご覧いただきありがとうございます。

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