高速バスの“迷惑予約”が問題に!相席ブロック横行でキャンセル料が100%に引き上げへ!

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高速バスを使う時、「隣に誰か座るのちょっとイヤだな…」と思ったことありませんか?
その気持ちを逆手に取った“ある裏技”が、今ちょっとした社会問題になっています。
それが「相席ブロック」。なんと2席分予約して、出発直前に1席だけキャンセルするという迷惑行為なんです。

この記事では、

・「相席ブロック」ってどんな行為?
・なぜ広がってるの?背景や心理を深掘り
・バス会社が導入した100%キャンセル料のワケ
・違法になる可能性って本当にあるの?
・今後どうすればいい?私たちができること

などなど、気になる話題をギュッとまとめて紹介していきます!

ぜひ最後までご覧ください。

目次

高速バスの“迷惑予約”とは?「相席ブロック」が横行中

最近、高速バス業界で注目を集めているのが「相席ブロック」と呼ばれる迷惑予約行為です。

これは、一人で2席分を予約して隣の席を確保した後、直前に1席をキャンセルすることで、実質的に隣を空けるという手口。

一見地味な行為に思えますが、バス会社にとっては深刻な問題に発展しています。

「相席ブロック」とはどんな行為なのか?

「相席ブロック」とは、高速バスを利用する際に、1人の乗客が隣の座席も含めて2席分を予約し、出発直前に1席だけキャンセルする行為を指します。

この行為の目的は、他の乗客と隣同士にならないようにするためです。

たしかに長時間移動では、他人と近距離で過ごすのがストレスという気持ちは理解できます。

ですが、バス会社にとっては席が無駄になり、収益の機会を逃す結果になります。

たとえば本来なら満席で売れたはずの1席が、直前キャンセルによって空席のまま運行されてしまうこともあるんです。

しかもキャンセル料が安く設定されていた場合、利用者はほとんど負担を感じず、バス会社だけが損をする構図になります。

このような「裏技的」な使い方が広がることで、業界全体に悪影響が出てきているのが現状です。

なぜ今この行為が広がっているの?

相席ブロックが急速に広がっている理由は、「安価で快適な移動をしたい」というニーズと、予約・キャンセルが簡単にできる今の仕組みが合わさったからです。

まず、高速バスは新幹線や飛行機よりも安く、手軽に長距離移動ができることで人気を集めています。

特にコロナ禍以降、「他人と距離をとりたい」という心理も手伝って、隣を空けたいという需要が強まってきました。

また、最近のバス予約はスマホやネットで手続きが完結するため、直前でも簡単にキャンセルができてしまうんです。

この利便性が、悪用される温床にもなっています。

SNSでも話題に!実際の投稿事例とは?

相席ブロックの問題は、実はSNS上でも頻繁に話題になっています。

バス会社が「迷惑行為です」と公式アカウントで注意喚起をした投稿が拡散されたり、「相席になりたくないから隣も予約してキャンセルした」といった体験談が投稿されたりと、賛否の声が飛び交っている状況です。

特に2025年のゴールデンウィーク前には、「JRバス関東」がX(旧Twitter)上で「相席ブロックは他のお客様のご迷惑になります」と呼びかけ、大きな注目を集めました。

その投稿には「それやってた人いた」「気持ちは分かるけどマナーは守ってほしい」など、共感と批判の両方の声が寄せられています。

また、実際にバス会社の運転手が「前後の席もまとめて予約して直前にキャンセルされた」という報告をしているケースもあり、現場でも混乱が起きているようです。

こうしたSNSでの拡散によって、相席ブロックが“裏技”のように広まってしまっている面も否めません。

キャンセル料が100%に?バス会社が取った対策とは

相席ブロックが広がる中で、バス会社も指をくわえて見ているだけではありません。

損失を防ぎ、フェアな予約環境を守るために、キャンセル料の見直しなど具体的な対策に踏み出しました。

なぜキャンセル料の引き上げが必要になったの?

キャンセル料が100%に引き上げられた背景には、バス会社側の深刻な損失があります。

相席ブロックによって直前にキャンセルされた席は、空席のまま出発してしまうことが多く、再販売もほぼ不可能です。

この“売れ残り”が積み重なると、運行コストに対して収益が合わなくなり、運行会社にとっては大きなダメージとなるんです。

さらに、高速バスは元々の運賃が安いため、たった1席分のロスでも経営に響く場合があります。

従来のキャンセル料は数百円程度で、それが“広い席を安く確保する裏技”のように使われてしまったことで、バス会社の信頼や経営バランスを崩す要因に。

このままではまともに予約している乗客が損をする状況になるため、やむを得ずキャンセル料を最大100%にする対応が取られ始めたのです。

各社の対策事例(JRバス・民間バス会社)

相席ブロック問題に対して、いち早く動いたのがJRバスグループです。
たとえばJRバス関東では、公式X(旧Twitter)を通じて「意図的な相席ブロックはやめてください」と明確に利用者へ警告しました。

さらにJRバス中国では、2025年9月から一部路線でキャンセル料の規定を大幅に改定。
それまでは直前キャンセルでも100円で済んでいた手数料を、出発2時間前までは運賃の50%、それ以降は100%の支払いに変更したんです。

これは「相席ブロック防止の狙いがある」と公式に明言されていて、業界でも注目を集める動きとなりました。

その他の民間バス会社でも、予約時に購入期限を短くしたり、一度に予約できる座席数を制限したりといった、さまざまな工夫が始まっています。

それでも続く?いたちごっこの現実

バス会社がキャンセル料を引き上げたり予約制限をかけたりしても、相席ブロックは完全にはなくなっていません。

なぜなら、一部の利用者はキャンセル料を支払ってでも隣の席を空けたいと考えているからです。

つまり、対策をすり抜ける「本気の人」が一定数いるということなんです。

また、予約サイトの仕様や法律の壁もあって、根本的な解決策を打ち出すのが難しいのも現実です。

利用者側も「そこまでして隣に人を座らせたくない理由」がある一方で、バス会社や他の利用者には明確な迷惑がかかってしまう。

だからこそ、業界全体としても“いたちごっこ”に頭を抱えているんですね。

相席ブロックは違法?モラルと法律の境界線

「ちょっとした工夫」として広まった相席ブロックですが、実はモラルの問題を超えて“法律違反”になる可能性もあるんです。

弁護士が語る「不法行為」の可能性とは?

相席ブロックは単なる迷惑行為ではなく、場合によっては「不法行為」に該当する可能性があると専門家は指摘しています。

民法709条では「他人に損害を与えた場合、その損害を賠償する責任がある」と定められています。

つまり、はじめから隣の席をキャンセルするつもりで2席を確保し、その結果としてバス会社が空席による損害を被った場合、意図的な損害行為とみなされる可能性があるんです。

実際、弁護士の海嶋文章さんは「相席ブロックはバス会社を欺く行為で、損害が出れば不法行為責任を問われることもある」と述べています。

偽計業務妨害罪に該当することもある?

相席ブロックは、状況によっては「偽計業務妨害罪」にあたる可能性もあるとされています。

これは刑法233条に基づく犯罪で、ウソの情報や欺く行為によって、企業などの業務を妨げた場合に適用されるものです。

具体的には「乗るつもりがないのに、あたかも乗るかのように2席予約し、直前で1席をキャンセルして他の客が予約できないようにする」――この一連の行為が、バス会社の営業を妨害していると判断される場合、偽計業務妨害罪に問われる可能性があるんです。

たとえ本人に悪意がなかったとしても、結果的に業務が妨げられていれば、立件の対象となることもあり得ます。

まとめ

今回の記事ではこんなことを書きました。以下に要点をまとめます。

  • 高速バスで「相席ブロック」という迷惑行為が横行している
  • 1人で2席を予約し、直前に1席キャンセルして隣を空ける手口
  • バス会社は損失防止のためキャンセル料を最大100%に引き上げ
  • 弁護士は「不法行為」や「偽計業務妨害罪」に当たる可能性も指摘
  • SNSでも話題となり、業界ではいたちごっこ状態が続いている

私も高速バスを利用したことがありますが、相席ブロックなどという考えは全く思いつかなかったです。というかそこまで自己中心的に考えられないです。キャンセル料100%、には大賛成です。

最後までご覧いただきありがとうございます。

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