全国の水辺でよく見かけるアマガエルの腸内から、がん細胞を死滅させる“奇跡の細菌”が発見されました。
その名も「Ewingella americana(エウィンゲラ・アメリカーナ)」。
この記事では、この細菌がどうやってがんを攻撃し、なぜ注射1回で腫瘍が消えるのか、最新の研究内容をたっぷりご紹介していきます!
✅この記事でわかること
・マウス実験で腫瘍が1〜2日で消えた驚異の細菌とは?
・細菌×免疫のWアプローチがすごすぎる理由
・アマガエルの腸内に細菌がいたワケ
・今後、実用化される可能性はあるの?
・世界で進む細菌療法の最新トレンド
ぜひ最後までご覧ください。
がんを死滅させる細菌、アマガエルから発見 注射1回で腸の腫瘍完治 特効薬となる可能性https://t.co/2Z57Z4PBOw
— 産経ニュース (@Sankei_news) January 9, 2026
発見した北陸先端科学技術大学院大の研究チームは「画期的な細菌だ」として、他の種類のがんに対する効果の確認と、より安全な投与方法や既存治療との組み合わせの模索を急いでいる。
がんが1回の注射で消滅!?驚異の研究結果とは
がん治療に新たな希望が生まれています。
注射たった1回でがんが完全に消滅したという、にわかには信じがたい実験結果が発表されました。
頼む、マジでこういう希望を現実にして欲しい。
— 2児のママ@胃がん (@orug_1189) January 10, 2026
注射1本でとまでは言わない、消滅するのならば2回でも3回打ちますよ。
これが多様ながんに対応してくれて、実用化されたら本当に凄い事だからそうなって欲しい。 https://t.co/QlPVDGJdun
マウス実験で腫瘍が1~2日で完全消滅
結論から言うと、アマガエルの腸内にいた「Ewingella americana」という細菌をマウスに静脈注射したところ、大腸がんの腫瘍がたった1回で完全に消滅しました。
しかもそのスピードは驚異的で、わずか1〜2日で腫瘍が目に見えて消えていったんです。
この研究を行ったのは、北陸先端科学技術大学院大学の都英次郎教授チーム。
彼らはアマガエルなどから採取した腸内細菌の中から45種類を抽出し、がんに対する効果を検証しました。
その結果、最も強力な効果を持っていたのが「Ewingella americana」でした。
この細菌は、がん細胞が作り出す低酸素で免疫が働きにくい環境に適応し、腫瘍部分に選択的に集まる性質があります。
集まった細菌は、毒素を放出して直接がん細胞を破壊し、同時に免疫細胞を活性化させて間接的にもがんと戦わせるという、ダブルの攻撃で腫瘍を消してしまうのです。
副作用も少なく、健康な組織には定着せずに自然に体外へ排出されたという結果も報告されており、安全性の面でもかなり期待が持てます。
驚きの結果を生んだこの細菌、次に気になるのは「一体なぜアマガエルの腸内にいたのか?」ということですよね。
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— エックス速報 (@tsuisoku777) January 11, 2026
大腸がんを起こさせたマウスの静脈に1回注射したところ、患部に集まってがん細胞を攻撃し、腫瘍は1~2日で完全消滅した。
100%寛解の理由は「細菌×免疫」のWアプローチ
マウス実験で確認された「100%の完全寛解」という驚異の結果。
その理由は、細菌そのものが持つ“直接攻撃”と、免疫システムを活性化させる“間接攻撃”のダブルアプローチにあります。
まず、アマガエルの腸内から発見された「Ewingella americana」という細菌は、がん細胞が作り出す低酸素環境を好んで集まりやすい性質を持っています。
この性質により、細菌は腫瘍の中心部に選択的に到達。
そこで細胞毒性のある物質を放出し、がん細胞を直接的に破壊します。
ここまででもすごいのですが、それだけでは終わりません。
この細菌が放つ毒素やがん細胞の破壊物質が「免疫スイッチ」を刺激することで、体の免疫細胞が活性化され、間接的にもがん細胞への攻撃が強まります。
つまり、「細菌×免疫」のWの力が相乗的に働いて、わずか1回の注射で腫瘍が完全に消えるという、奇跡のような現象を起こしているんです。
さらに、投与された細菌は一定期間後に自然に死滅し、健康な組織には定着しないという性質も確認され、安全面にも大きな可能性が見えてきています。
アマガエルの腸内から見つかった細菌「ユーインゲラ・アメリカーナ」が、大腸がんの細胞を攻撃して死滅させる能力が突出していると結論づけた。マウス実験では、たった1回の静脈投与で大腸がんの腫瘍が完全に消滅し、完全奏効率は100%に達した https://t.co/7uP2QC9Eln
— 峯村 健司 / Kenji Minemuraメルマガ「峯村健司のインテリジェンスサロン」やってます! (@kenji_minemura) January 10, 2026
アマガエルの腸内に眠る「がん特効薬」の正体とは
がんをわずか1回の注射で消し去った驚異の細菌「Ewingella americana」。
この細菌はなんと、全国の水辺でよく見かけるアマガエルの腸内から発見されました。
発見された細菌「Ewingella americana」の特徴
「Ewingella americana(エウィンゲラ・アメリカーナ)」は、元々アメリカで発見された細菌で、人間や動物の体内に常在することは少なく、これまで注目されることはあまりありませんでした。
そんな“地味な存在”だったこの細菌が一躍脚光を浴びるきっかけとなったのが、ニホンアマガエルの腸内からの再発見でした。
北陸先端科学技術大学院大学の研究チームが、ニホンアマガエル、アカハライモリ、カナヘビなどの腸内から採取した細菌を分析したところ、「Ewingella americana」が圧倒的な抗がん効果を発揮したのです。
この細菌の最大の特徴は、がん細胞が作り出す“低酸素かつ免疫が働きにくい”腫瘍環境を好んで定着しやすいこと。
その結果、正常な細胞にはほとんど影響を与えず、腫瘍部位だけに選択的に集まって、がん細胞を破壊してくれます。
また、この細菌自体は時間が経つと自然に死滅し、健康な臓器に長く残ることがないため、安全性にも優れていると評価されています。
これほど高い効果と安全性を併せ持った細菌は非常に珍しく、研究チームも「がん治療の新しい柱になりうる存在」として注目しています。
【がんに細菌投与で完全寛解】
— EARLの医学&AIノート (@EARL_med_tw) January 10, 2026
両生類および爬虫類の腸内細菌叢から分離したEwingella americanaは直接的な細胞傷害性と宿主免疫系の活性化という二重作用機序の抗腫瘍効果により,単回静脈内投与で完全寛解(CR)率100%を達成.包括的な安全性評価では治療有効用量において毒性は最小限であった. pic.twitter.com/IKHsFm6paq
なぜアマガエルにこんな細菌が?背景にある自然の神秘
身近な存在であるニホンアマガエル。
その小さな体の中に、がんを消し去る力を持つ細菌が潜んでいたなんて、ちょっと信じられないですよね。
実は、アマガエルのような両生類は、自然界の中でさまざまな細菌と共生して進化してきたと言われています。
湿度の高い場所に住む両生類は、常に外敵や病原菌にさらされているため、体内や皮膚に“自衛手段”として有益な微生物を蓄えていることが多いんです。
その中でもニホンアマガエルの腸内は、特に多様な細菌の宝庫とされ、近年ではその医療的なポテンシャルが注目されています。
今回発見された「Ewingella americana」も、そういった共生関係の中で、アマガエルの免疫を守る一員として存在していたと考えられています。
つまり、自然の中で生き抜くために長い年月をかけて獲得された“進化の副産物”が、がんを治す手がかりになっているというわけです。
ニホンアマガエルの腸内細菌「エウィンゲラ・アメリカーナ」ががんを攻撃する仕組みはこちらの図が分かりやすいです。 >がんを死滅させる細菌、アマガエルから発見 注射1回で腸の腫瘍完治 特効薬となる可能性 pic.twitter.com/3GPF7GnWeP
— TOMOKIN 友金良太 (@TOMOKIN_Voice) January 10, 2026
今後の可能性と実用化に向けた課題
アマガエル由来の細菌が見せた驚異的ながん治療効果。
「これは本当に治療に使えるの?」と気になる方も多いはずです。
他のがんにも効果はある?適応拡大の可能性
マウス実験での「大腸がんに対する100%完全寛解」という結果はとても衝撃的でしたが、気になるのは「他のがんにも効くのか?」という点ですよね。
研究チームによると、「Ewingella americana」ががんに効くメカニズムは、がん細胞の環境(低酸素状態や免疫が働きにくい環境)に細菌が引き寄せられるという性質を利用したものです。
このメカニズムは、大腸がんだけでなく、肺がんや胃がん、膵臓がんなど他の固形がんにも共通する条件と一致しています。
そのため、今後は他のがん種に対する有効性を確かめる研究が進められる予定です。
また、がん細胞だけでなく、転移した先のがん組織にも同様の効果が出るかどうかという点にも注目が集まっています。
もし、転移がんにも効果があることが確認されれば、この治療法はがん治療の常識を大きく塗り替えることになるかもしれません。
とはいえ、まだ人間への臨床試験は始まっておらず、実用化まではもう少し時間がかかりそうです。
日本での治験や承認はどうなる?
どれだけ画期的な研究成果があっても、実際に病院で治療として使えるようになるまでには、「治験」や「承認」といった厳しいステップが必要です。
現在のところ、「Ewingella americana」を用いた治療はマウス実験の段階にあり、人間への臨床試験(治験)はまだ始まっていません。
日本では、細菌を使ったがん治療法の実績がほとんどなく、細菌製剤の承認例も極めて少ないのが現状です。
そのため、国の厳格な安全基準や倫理的審査をクリアする必要があり、治験の開始までは時間がかかる可能性があります。
とはいえ、今回の研究結果に対する期待の声は大きく、がん経験者を中心に「早く実用化してほしい」という声や、研究への寄付が集まっているのも事実です。
さらに、他の大学や研究機関との連携、製薬企業との共同開発によって、臨床応用に向けたスピードアップも期待されています。
今後、治験がスタートし、一定の成果と安全性が確認されれば、再生医療等製品などの特例承認ルートも検討される可能性があります。
とはいえ、実際に医療現場で使われるようになるには、数年単位の時間がかかる見通しです。
細菌を使ったがん治療は他にもある?
今回の研究で注目されたアマガエル由来の細菌以外にも、実は世界では「細菌を活用したがん治療」の研究が静かに進んでいます。
ウイルス療法との違いと比較
がん治療において「ウイルス療法」と「細菌療法」はどちらも注目されていますが、それぞれ仕組みも特徴も大きく異なります。
ウイルス療法は、がん細胞内でのみ増殖するように遺伝子操作されたウイルスを使って、がん細胞を破壊する方法です。
たとえば、アデノウイルスや天然痘のワクチン株を改変した「ワクシニアウイルス」が有名で、日本でも一部のがんに対して承認・治験が進んでいます。
一方、細菌療法は、がん細胞の環境(低酸素・免疫抑制)に自然に定着しやすい特性を持つ細菌を使って、腫瘍内部に選択的に侵入させ、直接破壊したり免疫を活性化させたりする治療法です。
最大の違いは、「細菌は自然に腫瘍に集まり、自ら働く」という点。
ウイルスは基本的に遺伝子をいじって目的に合わせる必要がありますが、細菌は自然のままで効果を発揮するものが多く、安全性や低コストの面で優位性があるとされています。
ただし、ウイルス療法はすでに承認実績がある一方で、細菌療法は日本ではまだ承認例がなく、社会的な受け入れや法的な整備がこれからの課題です。
世界で進む細菌療法の最新動向
細菌を使ったがん治療は、実は世界的に研究が進んでいる分野なんです。
中でも有名なのが、アメリカやヨーロッパで承認された「BCG療法」。
これは結核予防に使われてきたBCG菌を膀胱がんの治療に応用したもので、1991年にはアメリカで正式に承認されています。
また、最近では遺伝子操作を加えた細菌をがん治療に使う「合成生物学」のアプローチも注目されています。
たとえば、特定のがん細胞を見つけると毒素を分泌するように設計された“スマートバクテリア”が開発され、マウス実験ではかなり高い効果が確認されているそうです。
アメリカでは既に一部のバイオベンチャー企業が細菌療法の治験に乗り出していて、数年以内の商用化を目指しています。
一方、日本では先ほど触れたように、まだ承認された細菌療法はなく、今回の「Ewingella americana」のような天然細菌に注目が集まり始めたばかりです。
今後、日本でも治験が進めば、細菌によるがん治療はより身近な存在になるかもしれません。
まとめ
今回の記事では、がん治療に革命を起こすかもしれない最新研究についてご紹介しました。
以下に要点をまとめます👇
・アマガエルの腸内細菌「Ewingella americana」が、大腸がんをわずか1回の注射で完全に消滅させた。
・この細菌はがん細胞に選択的に集まり、毒素で攻撃しつつ、免疫まで活性化させるWアプローチが特徴。
・副作用が少なく、正常な組織には定着しないため、安全性にも期待が高まっている。
・人間での治験はまだこれからだが、実用化に向けた動きや支援の声も広がっている。
・世界では既に細菌やウイルスを活用したがん治療が進んでおり、日本でも今後の展開が注目されている。
がん治療って、手術や抗がん剤のイメージが強いけど、こんなふうに「自然の力」でがんを倒す方法が出てきたなんてうれしいですね。
身内の二人に一人ががんで亡くなっているので、この治療法が早く確立してほしいものです。
最後までご覧いただきありがとうございます。