最近、高速道路での「逆走事故」が相次いで報道されていますね。
2024年には全国で220件の逆走が発生し、50件が事故に、4件が死亡事故につながりました。
国土交通省はこの深刻な状況を受け、全国189カ所に逆走対策を講じています。
この記事では、
・逆走事故が多発する原因
・死亡リスクの高さ
・政府の緊急対策の中身
・家族でできる予防法
についてわかりやすく紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。
逆走事故の発生件数と死亡リスク
国交省の発表によると、2023年は逆走が224件、2024年も220件とほぼ横ばい。
事故に至ったケースは50件、うち4件が死亡事故でした。
特に逆走事故は通常の高速道路事故よりも死傷リスクが5倍、死亡率は最大40倍とも言われています。
多くは分岐点や出入り口、合流地点で発生し、全体の約4割を占めています。
中には、自分が逆走していると気づかないまま走行を続けてしまうケースもあるんです。
国土交通省の対策:189カ所に緊急整備
この状況を受けて、国土交通省は189の逆走多発エリアに対して以下の対策を実施中です。
- 「逆走禁止」「進入禁止」の大型標識を新設
- センサーとLED警告装置で逆走車を即検知
- ラバーポール設置で物理的な誤進入防止
また、ICの構造自体の見直しも進めており、複雑な分岐をよりわかりやすく改善する方向で計画が進んでいます。
さらに、自動車メーカーと連携して「逆走アラート付きナビ」や「逆走自動検知システム」の導入も視野に入っています。
なぜ逆走が起きる?主な原因3つ
逆走が起きる背景には、以下の3つの原因が大きく関係しています。
① 判断力の低下とパニック
目的地を通り過ぎたことに気づいても、冷静な判断ができずにUターンしてしまうケースがあります。
高齢者では特に、パニックになって逆走してしまう割合が高いといわれています。
② 認知機能の衰え
国交省のデータでは、逆走ドライバーのうち2割が「逆走の認識がなかった」と報告。
多くは認知症の可能性がある高齢者で、そもそも高速道路だとすら気づいていなかったというケースも。
③ 運転技術の過信
長年運転してきたという「自信」が裏目に出て、過信から無理な判断をしてしまうこともあります。
年齢とともに、視力・反応速度・体力が衰えていることに本人が気づいていないケースもあります。
SNSでのX投稿が話題に
逆走の危険性を身近に感じさせたのが、X(旧Twitter)で話題になった「ニッポン街歩き紀行」さんの体験投稿。
高速道路で逆走車とすれ違った恐怖、現場の対応、そこから感じた構造の問題などがリアルに語られ、大きな反響を呼びました。
この投稿をきっかけに、「逆走は他人事じゃない」と感じた人が増え、SNS上では道路設計や高齢者運転に関する議論も活発になっています。
「とまれ」を一旦停止していれば道路が分かるでしょう
— 6ジイ鳥命(境界線は要るぞ🗯) (@sunx_yor) September 20, 2025
前の車につられたのはあなたの安全確認ができていない証拠⚠️⚠️
交通ルールは守りましょう! https://t.co/Rzlw6ea6AY

いくら前の車につられたとしても…よく確認が必要ですね。
家族でできる逆走予防策5選
国や企業の対策も重要ですが、私たちが日常でできることもたくさんあります。
以下は家族で取り組める逆走防止のアクションです。
- SA・PA出発時に進行方向を声かけ確認
- 高齢ドライバーの体調や判断力をチェック
- ドライブレコーダー診断などの外部診断を活用
- 免許返納のタイミングを家族で話し合う
- 最新の安全装備がついた車への乗り換えを検討
特に同乗者や家族のひと声で、防げる逆走はたくさんあるはずです。
まとめ
今回の記事では、高速道路逆走事故の増加とその対策についてまとめました。
・2024年も逆走は220件以上、死亡事故も発生
・逆走の原因は判断力低下、認知機能、過信など
・国は189カ所で標識・センサー対策を実施中
・SNSでの逆走体験が社会的議論に発展
・家族でできる予防策が重要なカギに
「いつか自分も」「家族が巻き込まれたら」と思う前に、
今日からできる対策を、ぜひ始めてみてください。
最後までご覧いただきありがとうございます。
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