2025年9月7日、石破茂首相がついに退陣を表明しました。
党内からの強まる辞任要求と、相次ぐ選挙の敗北。
そして迫る臨時総裁選。政局が大きく動こうとしています。
この記事では、
・石破首相が退陣を決意した本当の理由
・自民党総裁選はいつ行われるのか?
・注目される小泉進次郎・高市早苗らの動き
・今後の解散総選挙の可能性
など、気になるポイントをわかりやすくまとめました!
ぜひ最後までご覧ください。
石破茂が総理退任を表明した理由とは?
石破茂首相がついに辞任を表明しました。
就任から約1年、不安定な政権運営と選挙の連敗が続いた末の決断には、どんな背景があったのでしょうか。
私の中に、歴代最悪の総理大臣としてその名を刻むでしょう
— 生涯ゲーマーのキョーさん (@kyousuke_gaming) September 7, 2025
石破首相 辞任を表明 “決定的な分断を生みかねず苦渋の決断” | NHK https://t.co/Herz5ed1oA
石破首相が辞任を決意した背景
石破茂首相が辞任を決意した最大の理由は、自民党内の「石破降ろし」の動きが加速したことです。
7月の参院選で自民党が大敗し与党で過半数割れという結果を受けて、党内の反発が一気に高まりました。
とくに地方組織からの批判が強く、47都道府県連のうち24が総裁選前倒しを支持。この時点で、石破首相の続投は事実上困難な状況に追い込まれていました。
さらに2024年の衆院選と2025年の都議選・参院選の「三連敗」が、首相としてのリーダーシップに疑問を投げかける結果となりました。石破首相自身も「責任は総裁たる私にある」と会見で述べており、選挙結果に対するけじめとしての退陣だったことは間違いありません。
支持率の低迷も重なり、石破首相の決断は「遅すぎた」という声も多くありました。

記者会見で語った「党内分断」への懸念
石破茂首相が退陣を表明した記者会見で、何度も強調されたキーワードが「党内分断」でした。
本来であれば、総裁選を前倒しするには党所属国会議員と都道府県連の過半数による要請手続きが必要です。実際に8日にはその意思確認が予定されていましたが、石破首相はその前日に自ら退陣を決断しました。
その理由として石破首相は、「意思確認に進めば、自民党に決定的な分断を生みかねない」と懸念を示しました。
辞任を後押しした小泉進次郎や菅義偉の動き
石破茂首相の退陣を決定づけたと言われているのが、小泉進次郎農林水産相と菅義偉元首相(現・自民党副総裁)との面会です。
この2人との会談は、退陣表明の前日である9月6日夜に首相公邸で行われました。会談の詳細は明かされていませんが、石破首相自身が「党の分断を避けるべきという強いメッセージを受け取った」と記者会見で語っています。
とくに小泉進次郎氏は、首相に「意思確認手続きを避けるべきではないか」と静かに促したとされており、これが石破首相にとっての決定打になったと見られています。
また菅義偉副総裁も「党の亀裂は絶対にあってはならない」と一貫して語っており、歴代総理経験者からの“重みのある言葉”が、石破氏の最終判断に大きな影響を与えたことは想像に難くありません。
こうしたベテランと若手の両方からの「包囲網」が、石破首相の退陣を後押ししたとも言えます。
臨時総裁選はいつ開催?スケジュールと仕組みを解説
石破茂首相の退陣表明を受けて、自民党は新しい総裁を選出する「臨時総裁選」の準備を進めています。
総裁選の開催時期と正式な手続き
今回の臨時総裁選は、党則に従い速やかに実施される見通しです。
石破首相が自ら「臨時総裁選の手続きを実施するように」と指示を出したため、手続きはすでに自動的に進んでいる状態です。
通常、自民党総裁選は任期満了時に実施される定期選と、総裁が任期途中で退任した場合の臨時選とで流れが異なります。
今回のように「任期中の辞任」による臨時総裁選では、党則第6条に基づき、党所属国会議員と全国47都道府県連の代表による投票で新総裁を決定します。
現時点(2025年9月7日)では、正式な日程はまだ発表されていませんが、早ければ9月下旬にも投開票が行われる見通しです。
もともと8日に予定されていた「総裁選前倒しの意思確認」は、石破首相の退陣により中止されました。今後は淡々と次の総裁を決めるプロセスが進んでいくことになります。
フルスペック総裁選とは?党員投票の有無
自民党の総裁選には、2つの形式があるのをご存じですか?
1つは、全国の党員・党友も参加する「フルスペック(正式名称:通常選挙)」方式。
もう1つは、党所属の国会議員と都道府県連代表だけで行われる「簡略型(いわゆる両院議員総会)」です。
今回の総裁選は「臨時」ではありますが、石破首相が自ら手続きを委ねると明言したことで、「フルスペック」に近い形が採用される可能性が高まっています。
ただし実際に党員投票を行うかどうかは、党内の協議や選挙までの準備期間、候補者の数などにも左右されます。
現時点では全国の党員にも投票権がある形になるかは未確定ですが、2024年の総裁選では9人が立候補して党員投票が行われた実績があります。そのため、今回も複数候補によるフルスペック選挙になる可能性は十分にあります。
党員投票がある場合は、全国的な世論や支持層の広がりがより重要になるため、注目度も高くなる傾向にあります。
総裁選の投票権は誰が持っている?
自民党の総裁選では、誰が投票できるのか――。
これは「選挙方式」によって大きく変わります。
まず、簡略型(両院議員総会)の場合は、以下の2者が投票権を持ちます。
- 自民党所属の国会議員(衆参合わせて約295人)
- 都道府県連の代表者(全国47都道府県から1名ずつ)
この場合、合計342票で新総裁が決定されます。
一方で、フルスペック選挙になると、さらに全国の自民党員・党友が参加することになり、その票数が国会議員票と同じ「295票分」に換算されて加わります。
つまり、最大で「約637票規模」の選挙になるわけです。
党員投票は、地域に根差した民意が反映される点が大きな特徴で、候補者にとっては地方の支持をどれだけ得られるかが勝敗を分けるカギになります。
過去には、議員票では負けた候補が党員票の圧倒的支持で逆転勝利した例もあるほどです。
どちらの方式になるかは党執行部の判断次第ですが、有権者層がどれだけ広がるかによって、選挙の行方も大きく変わることになります。
次の総裁選はどれでやるんでしょうかね。 https://t.co/W7NEKDJbSl
— 麦酒 (@kochi_3333) September 7, 2025
自民党総裁選の注目候補は?小泉進次郎や高市早苗の動き(新情報)
石破茂首相が退陣を表明したことで、次期総裁をめぐる動きが一気に活発になっています。小泉進次郎や高市早苗、林芳正、小林鷹之といった面々が注目を集めており、派閥の駆け引きも本格化しつつあります。
昨年の総裁選で上位につけた高市早苗前経済安全保障担当相、小泉進次郎農相による争いが軸となるとみられる。物価高対策や日米関税交渉などに加え、少数与党の国会運営で連立拡大を含めた野党との協力の在り方などが争点になる。https://t.co/Yctwwsgi0q pic.twitter.com/NykeS6GCZY
— Grace A. Trevino (@grace_trev35786) September 7, 2025
小泉進次郎は出馬するのか?
現時点で最も注目を集めているのが、小泉進次郎農林水産相です。
父は元首相の小泉純一郎氏であり、「小泉劇場」の再来を期待する声も党内外に根強くあります。
石破首相とは、退陣直前に直接面会し「党の分断を避けるべき」と諭したとされており、実質的に「次を任される存在」として認識され始めています。
ただ小泉進次郎自身はまだ出馬を明言しておらず、「周囲の空気を読みながら慎重に判断している」との見方が強いです。
仮に党員投票を含むフルスペック選挙となれば、国民人気の高い小泉氏にとっては大きな追い風となる可能性もあります。
高市早苗・林芳正・小林鷹之の出馬可能性
次期総裁選で注目されるのは小泉進次郎氏だけではありません。
ベテランから中堅まで、複数の有力候補が名前を挙げられています。
まずは高市早苗前経済安全保障担当相。
2021年の総裁選で安倍晋三元首相の支持を受け、女性初の総裁候補として脚光を浴びました。
今回も保守層からの根強い支持があり、出馬の可能性は高いとみられています。
次に、林芳正官房長官。
安倍派から距離を置くリベラル寄りのスタンスが特徴で、岸田文雄前政権時にも要職を歴任した実力派です。
官房長官というポジションにありながら、メディア露出を意識した動きも増えており、出馬を視野に入れていると考えられています。
そして、小林鷹之元経済安全保障担当相。
世代交代を望む若手・中堅議員からの支持が厚く、「ポスト石破」の一人として急浮上中です。
地方票を取り込めるかが課題ではあるものの、政策通としての信頼感は一定の評価を得ています。
このように、今回の総裁選は「世代交代」か「保守本流の復権」かといった構図が強まりつつあります。
「ポスト石破」小泉氏と高市氏が軸 自民総裁選、10月に投開票案:朝日新聞 https://t.co/Np7sF5iInG #自民
— 華月魅音ROCK69@今年ワクチン接種してないけど大丈夫なのかしら? (@mions69) September 7, 2025
石破不出馬で誰が本命に?
石破茂首相は退陣表明と同時に、「次の総裁選には出馬しない」と明言しました。これにより、党内の勢力図は一気に再編され、各候補にとっては「石破票」の行方が最重要ファクターとなります。
まず注目されるのは、石破氏と親交が深く、同じく改革派とされる小泉進次郎。石破支持層の一部はすでに小泉氏に期待を寄せており、出馬すれば自動的に“石破後継”という位置付けになる可能性が高いです。
一方で、保守派やタカ派の支持を受ける高市早苗が、石破不在の間隙を突いて一気に票を伸ばす可能性も否定できません。
また、「実務能力」や「安定感」で評価の高い林芳正も、石破支持層から一部が流れる可能性があります。
いわば、「石破のいない総裁選」は、各候補にとってチャンスとリスクが入り混じる展開。党員票・地方票の動向次第では、ダークホースの台頭もあり得る状況です。
総裁選後は解散総選挙も?今後の日本政治の行方
石破首相の退陣により、自民党は再出発のタイミングを迎えました。
しかし、新しい総裁が選ばれた後には、解散総選挙が行われる可能性も取りざたされています。
解散の可能性とその影響
石破首相自身、記者会見で「衆院解散についていろんな考えがあったことは否定しない」と発言しており、政権内ではすでに解散も視野に入っていたことが伺えます。
次の総裁が誕生したタイミングで、“信を問う”意味での解散総選挙に踏み切る可能性は十分にあります。特にフルスペック総裁選で党員の民意が広く反映されれば、その勢いを借りて選挙に打って出る、という戦略も考えられます。
一方で、衆参で与党が過半数を失っている状況では、解散は極めてリスキーな判断。新総裁にとっては「政権浮揚の起爆剤」となるか、「短命政権の引き金」となるかの分岐点になります。
さらに、解散となれば政策の争点が問われるため、経済、外交、安全保障、社会保障などの論点整理も必要です。
有権者の間でも、「もう選挙はこりごり」「しっかり政策を進めてほしい」という声が根強く、新総裁の判断は慎重に見極められることになりそうです。
まとめ
今回の記事ではこんなことを書きました。以下に要点をまとめます。
- 石破茂首相が2025年9月7日に退陣を正式表明
- 辞任の背景には参院選の敗北と党内分断の回避があった
- 自民党は臨時総裁選を実施へ。早ければ9月下旬にも開催か
- 小泉進次郎や高市早苗、林芳正らが次期総裁候補として注目
- 総裁選後には衆院解散や総選挙の可能性も視野に入る状況
石破政権の約1年は、選挙の三連敗や政治資金問題、支持率低迷といった厳しい局面の連続でした。
今度こそどこの党といわずに良い新総裁が決まることを切に願います。
最後までご覧いただきありがとうございます。
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