この記事では27歳で卵巣がんを宣告されながらも、29歳で奇跡的に第一子を出産した長藤由理花さんの体験をお届けします。
こんな内容をお伝えします👇
- 健康そのものだった女性が、突然卵巣がんと診断された経緯
- 妊娠の可能性を信じて、片方の卵巣を残すという選択
- 抗がん剤治療の壮絶な副作用と、妊孕性への影響
- 医師の見解と、自分を信じた結果起きた“奇跡”の妊娠
- 家族とパートナーの支え、そして母になった今の思い
ぜひ最後までご覧ください。
卵巣がんから妊娠へ──奇跡を信じた29歳女性の物語
卵巣がんを経験し「妊娠は難しい」と告げられた女性が、それでも希望を捨てず、29歳で母になるまでのリアルな体験を語ります。
27歳で卵巣がんを経験、フードコーディネーター長藤由理花が伝えたいことhttps://t.co/Z2ViaNBR3B
— CINRA (@CINRANET) January 4, 2024
「自覚症状は一切なかった。それまで婦人科系のトラブルはなく、生理周期も乱れたことがありません」。つらい治療を乗り越え、自分らしく生きる道を見つけるまで。 -PR(アーカイブ)
27歳、突然のがん宣告
長藤さんが卵巣がんと診断されたのは27歳のとき。
健康診断は毎年オールA、生理不順もなく、婦人科系の不調を感じたことすらありませんでした。
そんなある日旅行の予定と生理が重なりそうだったため、ピルを処方してもらう目的で軽い気持ちで婦人科へ。
その診察で「卵巣が腫れている」と告げられ、大きな病院を紹介されたのです。
「そんなに大したことじゃないだろう」と、しばらく放置していたものの、年明けにふと気になり、大学病院を受診。
そこで受けた検査で、「卵巣がんの可能性が高い」と告げられた瞬間、現実が一変しました。
「産めないかもしれない」と言われたときの絶望
手術と抗がん剤治療の説明を受けた長藤さんに対し、医師からは「卵巣と子宮を全摘するのが標準治療」と説明されました。
しかし「子どもを授かる可能性を残したい」という強い想いから、片方の卵巣を残すという決断をしました。
でも抗がん剤治療を経て残った卵巣の機能は大きく低下。
「自然妊娠も不妊治療も難しい」と医師に言われたとき、心が折れそうになったと言います。
「唯一の希望を失った気がして、本当に辛かった。
電車でマタニティマークをつけた女性を見ると、過呼吸になるほどでした」
赤ちゃんを望む気持ちが強ければ強いほど、妊娠が叶わない現実は大きな心の負担になります。
それでも、彼女は「奇跡を信じたい」という想いを持ち続けました。
家族とパートナーの支えで“選んだ道”を正解に
両親からは「命を最優先にしてほしい」と繰り返し説得されました。
それでも、長藤さんは「未来に子どもを抱く可能性を残したい」と伝え、自分の意思を貫きます。
交際中だった現在の夫も、「一緒に乗り越えよう」と寄り添い続けてくれました。
「たとえリスクがあっても、自分が選んだ道を正解にするしかない。
だから、心も体もとことん向き合っていこうと決めました」
生活習慣を見直し、栄養と休養をしっかりとり、心のケアにも力を入れるように。
その日々の積み重ねが、彼女の未来に繋がっていきます。
そして訪れた奇跡。「娘に出会えた」
治療終了後、定期検査を受けながら過ごす中で、なんと自然妊娠が発覚。
医師も「これは本当に奇跡だ」と驚いたほどだったそうです。
妊娠・出産を経て、今では3歳になる元気な娘さんと、3人家族での生活を楽しんでいます。
「娘を抱いたとき、“あぁ、生きててよかった”と思いました。
がんという試練があったからこそ、この出会いの奇跡を深く感じられる気がします」
働き方も“今”を大切にする選択へ
治療を終えてからは、会社に復職し、以前からの夢だった「食に関わる仕事」へと転身。
「がんを経験して“いつか”なんてこないかもしれないって気づいたんです。だから、やりたいことは“今”やる。そう決めました」
病気を経たからこそ、心の底から人生を大切に思えるようになったと語ります。
未来を信じる力が、奇跡を引き寄せる
がん治療を終えて「寛解」と診断されたあとも、心の中から不安が消えることはありませんでした。
長藤さんは、その後も年に一度の定期検査を欠かさず受けてきました。
検査の日が近づくと、頭の片隅に「また見つかってしまうかも…」という恐怖がよぎり、検査結果を待つ時間はいつも長く感じたといいます。
でも娘の笑顔や、家族の存在が「前向きでいよう」と思わせてくれる……不安と希望の間で揺れながらも、少しずつ日常の安心感を取り戻していきました。
同じ境遇の女性たちへ伝えたいこと
「がんになっても、子どもを産める可能性はゼロじゃない。
それを信じていいと思う。
もちろんうまくいかないこともあるかもしれないけど、自分の人生を信じてあげてください」
これは、長藤由理花さんが、今まさに苦しんでいる女性たちに届けたい言葉です。
がん、治療、副作用、不妊への不安……さまざまな困難の中でも、自分の可能性を信じて生きる姿は、多くの人に勇気を与えてくれるはずです。

たとえ若くても、年に一度はがん検診を受けた方が安心ですね。
まとめ
今回の記事では「卵巣がんでも子供は産めるのか?」というテーマで、長藤由理花さんのリアルな体験を通じて以下のような内容をお届けしました。
- 健康診断オールAだった27歳女性が、突然卵巣がんを告知される
- 命を守るか、妊娠の可能性を残すかという選択に迫られる
- 抗がん剤治療による副作用や妊孕性への影響の現実
- 医師に「妊娠は難しい」と言われながらも、希望を捨てずに過ごす日々
- 奇跡的に自然妊娠が叶い、29歳で第一子を出産
- 家族やパートナーの支えが大きな力に
- 「自分の選択を正解にする」という強い意志と、母になった今の新たな価値観
長藤さんの体験は、同じように不安や葛藤を抱えるすべての女性にとって、大きな希望となるはずです。
もしあなたや身近な人が似たような状況にいるのなら、この記事が少しでも力になれたら嬉しいです。
最後までご覧いただきありがとうございます。
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