2025年8月、中野駅前で開催された「ピンク盆踊り」が大きな話題を呼びました。
イベント内でアダルトビデオ用の車両が展示され、性的な演出があったことで、中野区が抗議文を発表する事態に。
地域の伝統行事である盆踊り大会の前夜祭として行われたこの企画には、SNSでも賛否が分かれ、公共性と表現の自由のバランスが問われています。
中野区の #中野駅前大盆踊り大会 の前夜祭が #ピンク盆踊り 😨
— ユキタロウ (@yodakigari00) September 8, 2025
中野区の後援で、まさに後の祭り#中野区 #中野区役所 #中野区長#中野区議会 #中野区教育委員会
「ピンク盆踊り」に後援した中野区が抗議 「事前に内容伝えられず」(朝日新聞)#Yahooニュースhttps://t.co/IsnJb01Sif
ピンク盆踊りとは?中野駅前で開催されたイベントの概要
ピンク盆踊りは、東京都中野区の「中野駅前大盆踊り大会」の前夜祭として開催されたイベントです。
通常の盆踊りとは一線を画すその内容が話題となり、2025年8月に開催された際には大きな社会的議論を呼びました。
2025年のピンク盆踊りは、中野駅前の「中野セントラルパーク」で行われ、通常の盆踊りに加えて一部にアダルトビデオ(AV)関連の演出が含まれていたことが判明。
その結果、後援していた中野区が「公序良俗に反する」として抗議文を提出する事態に発展しました。

これだけコンプライアンス違反に厳しい時代にこんなイベントがあったこと自体ビックリです。というか2013年から開催されていたんですね。
中野駅前大盆踊り大会とピンク盆踊りの関係
ピンク盆踊りは、2013年から続く「中野駅前大盆踊り大会」の前夜祭イベントとして位置付けられています。
中野駅前大盆踊り大会は、毎年夏に開催される地元の一大イベントで、延べ9万人以上が訪れる人気行事となっています。
地域住民にとっては夏の風物詩として定着しており、家族連れや高齢者など幅広い世代が楽しめる盆踊りとして親しまれてきました。
一方でピンク盆踊りは「事前練習の場」として区に申請されていたものの、実際には性的な演出を含むコンテンツが展開されていた点が問題となりました。
つまり、公式には本祭の一部として開催されたものの、内容面では本祭とは大きく異なる方向性を持っていたという構図です。
この関係性の曖昧さが、後のトラブルの一因になったとも考えられます。
ピンク盆踊りとは?中野駅前で開催されたイベントの概要(続き)
ピンク盆踊りが実施された場所と日時
ピンク盆踊りが開催されたのは、2025年8月1日の夕方から夜にかけてです。
会場となったのは、JR中野駅から徒歩すぐの「中野セントラルパーク」。この場所は、民間の所有地と中野区の区有地が混在している特性があります。
実際に問題とされたエリアは、区が管理する公共空間(区有地)の部分で、そこにAVの撮影に使われることで知られる「マジックミラー号」が展示されていたことが判明しました。
この日は「中野駅前大盆踊り大会」の前夜祭としてピンク盆踊りが開催され、翌日の2日と3日に本祭が続けて行われるという構成になっていました。
主催者は区への使用申請の際には「本祭の練習」という名目で申請を行っていたため、区側はピンク盆踊りの内容を事前に把握していなかったとされています。
その後イベントを目撃した区民からの苦情や通報が相次ぎ、問題が表面化することとなりました。
このように、開催場所の性質と、申請時の説明内容とのズレが、トラブルの引き金になったとも言えるでしょう。
【悲報】「ピンク盆踊り」に後援した中野区が抗議 中野区ってこんなもんだろ
— 痛いニュース(ノ∀`) | 公式ツイッター (@itainews_com) September 8, 2025
前夜祭では、性的な比喩表現を含む音頭に合わせた踊りや、AV撮影に使われる車両マジックミラー号の展示があった。
中野区が形式だけの抗議をしても何ら意味ない。#ピンク盆踊り #どぶろっく #中野駅前大盆踊り大会 https://t.co/W3K77D4Ie2 pic.twitter.com/t6vCFb7meY
なぜ問題に?AV車両の展示と性的演出の実態
ピンク盆踊りが注目を集めた最大の理由は、その演出内容にあります。
特に公園という公共空間で展示された車両や、来場者の目を引くパフォーマンスの内容が問題視され、中野区から抗議文が出される事態となりました。
ニュースで出てるピンク盆踊りの企画ってSODより区の問題の気が…。SODが関わってる時点で区の担当者は予想できると思うし先に注意喚起すべきだったよね…良かれと思って盛り上げる為に頑張ってた方々もいるし。
— がが (@qRfhZRibKo12892) September 8, 2025
個人的にはどぶろっくのイチモツ音頭が面白すぎるけど!笑#ピンク盆踊り#どぶろっく pic.twitter.com/esaVqzuqaK
展示された「マジックミラー号」とは
2025年のピンク盆踊りで最も物議を醸したのが、AV制作会社で知られるソフト・オン・デマンド(SOD)の「マジックミラー号」が展示されていたことです。
この車両はアダルトビデオの撮影に使われる移動型の特殊車両で、外から中が見えない鏡張りのガラスが特徴。
「マジックミラー号」は、AVファンには知名度の高い存在であり、一般的にはアダルトコンテンツと直結してイメージされるものです。
今回のピンク盆踊りでは、この車両が中野セントラルパークの区有地上に展示されていたことで、「公序良俗に反する」とする批判の声が上がりました。
中野区もこの点を重く見ており、区民からの苦情を受けて主催者に抗議文を送るに至ったのです。
出演者のパフォーマンスと問題視された内容
ピンク盆踊りでは、AV出演歴のあるパフォーマーたちがゲストとして招かれ、イベント内で音楽に合わせたダンスパフォーマンスを披露しました。
問題視されたのは、その音楽や振り付けに性的な表現が多く含まれていた点です。
実際に披露された盆踊りの楽曲には、性的な比喩表現が散見され、衣装や踊りの内容も、一部の参加者にとっては「不快」と感じられる要素があったと報道されています。
特に親子連れで訪れた人々からは、「子どもに見せたくない内容だった」「公共の場で行うべきではない」といった声が多く上がりました。
また主催者側が区への申請時に、これらの具体的な演出内容を伝えていなかったことも問題となり、イベント後の中野区の記者会見では、「事前説明の不備」も抗議理由のひとつに挙げられました。
中野区は、公共空間での使用許可の条件として「公序良俗に反しないこと」を明記しており、今回の演出はそれに抵触すると判断されたのです。
中野区のピンク盆踊りがどれだけまずいか。この動画見てもらえたら、分かります。。。 https://t.co/dqCOXFg4dH
— 和田靜香#遅フェミな石ころ (@wadashizuka) August 11, 2025
中野区の抗議と主催者の対応はどうだった?
ピンク盆踊りの演出が問題視されたことを受けて、中野区は公式に抗議文を発表しました。
一方、主催者側もイベント後にコメントを出し、問題点を認めた上での謝罪と今後の対応方針を示しています。
中野区の抗議内容と会見のポイント
2025年9月8日中野区の酒井直人区長は記者会見を開き、ピンク盆踊りについての公式見解を発表しました。
会見で区長は、「子どもも訪れる公共の場で、性的な演出が行われたことは極めて不適切」と述べ、公序良俗に反する内容が含まれていたことに対して強く抗議する姿勢を示しました。
中野区は、ピンク盆踊りを主催した「中野駅前大盆踊り大会実行委員会」に対し、8日付で抗議文を送付。
抗議文では「使用許可申請時の内容説明に不備があったこと」「公序良俗に反する演目が行われたこと」「区民から苦情が相次いだこと」の3点を問題点として明記しました。
さらに来年以降の盆踊り大会に区有地を使用させるかどうかについては、主催者側が再発防止策を提示することが条件になると明言。
この一連の対応からも、中野区が今回の事態をいかに重く受け止めているかが分かります。
主催者側の説明と謝罪コメント
ピンク盆踊りを主催した「中野駅前大盆踊り大会実行委員会」は、中野区からの抗議を受けて2025年8月28日付で文書による謝罪コメントを発表しました。
この中で主催者側は、「皆さまに不快な思いを抱かせてしまう事態となり、おわび申し上げます」と謝罪の言葉を述べています。
さらに、朝日新聞などの報道に対しても取材に応じ、
- 「公序良俗に反しない内容だと考えていたが、結果として一部の演出が不快感を招いてしまったことを深く反省している」
- 「マジックミラー号の展示については、配慮が行き届いていなかった」
とコメント。
加えて今後については、「関係各所との情報共有を徹底し、改善に努めたい」との姿勢を明らかにしました。
これにより、イベントを継続する意思はあるものの、内容と運営の透明性が今後さらに問われていくことになります。
ピンク盆踊りをめぐるSNSと市民の反応まとめ
ピンク盆踊りの開催をめぐっては、SNS上でも多くの声が上がりました。
肯定的な意見から批判的なコメントまで、その反応はさまざまで、世代や価値観によって受け止め方が大きく異なっていたことが浮き彫りになりました。
SNS上の賛否両論
ピンク盆踊りの開催後、X(旧Twitter)やInstagram、掲示板サイトなどには多くの投稿が寄せられました。
肯定的な意見としては、
- 「表現の自由としてアリでは?」
- 「今までの盆踊りにないユニークさがあった」
- 「真面目な盆踊りもいいけど、こういう遊び心も必要」
といった声が一定数見られました。
一方で、批判的な意見はそれ以上に多く、
- 「子どももいる場所でやる内容じゃない」
- 「性的な表現が不快だった」
- 「区が後援していたのが信じられない」
といったコメントが多数を占めていました。
特に公共の場での開催という点に対して、多くの人が疑問や怒りを感じていたことが読み取れます。
中には「区が騙されたような形になっていて気の毒」といった、行政側への同情の声も上がっていました。
イベントの今後に関する声
ピンク盆踊りをめぐる議論は、イベントの今後についても大きな注目を集めました。
SNSや市民からは、「今後も開催すべきか」「内容の見直しは必要か」といったさまざまな意見が寄せられています。
多く見られたのは、「継続するなら内容の精査が必要」という意見でした。
- 「大人向けの表現をしたいなら、場所や時間帯を選ぶべき」
- 「地域イベントとして継続してほしいが、子どもに配慮して」
- 「もう少し区との連携をしっかり取るべきだったのでは?」
といった現実的な声が多くを占めています。
一方で、「完全に中止すべき」とする意見も一定数あり、地域内での意見が割れていることも事実です。
また、若い世代からは「自由な表現を否定する風潮にならないでほしい」という声も上がっており、表現の自由と公共性のバランスが問われている状況です。
まとめ
今回の記事では、ピンク盆踊りをめぐる騒動について詳しく解説しました。以下にポイントを整理します。
- ピンク盆踊りは中野駅前で2025年に初開催された前夜祭イベント
- AV撮影車両「マジックミラー号」の展示や性的パフォーマンスが行われた
- 使用許可を出していた中野区は、事前説明がなかったとして主催者に抗議
- 主催者は謝罪とともに、今後の改善策を講じるとコメント
- SNSや市民の声は賛否両論で、公共性と表現の自由のバランスが問われている
この騒動は、単なる地域イベントのトラブルではなく、私たちが今後どう「公共空間」と「表現の自由」を共存させていくかを考えるきっかけにもなりました。
最後までご覧いただきありがとうございます。
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