インフルエンザの季節がやってきましたが、今年は例年とちょっと様子が違いますよね。
実は今、感染拡大の大きな要因になっているのが、新たな変異株「サブクレードK」なんです。
2025年は流行のスタートが1ヶ月以上も早く、全国で警報レベルを超える感染者数が報告されています。
「自分もかかるかも…」と不安になった方のために、この記事では以下のことをわかりやすく解説しています!
この記事でわかること
・サブクレードKって何?他のインフルとの違いは?
・感染が広がっている3つの理由とは?
・AIが解析した「かかりやすい5タイプ」の特徴
・症状の特徴と、若年層中心の感染傾向
・今すぐできる5つの予防対策
「風邪かな?」と思っていたら実はインフルだった…なんてことになる前に、ぜひチェックしてみてくださいね!
サブクレードK感染が急拡大!今年の流行はいつもと違う?
例年よりも早くインフルエンザの流行が始まっている2025年シーズン。
その中心にあるのが、新たな変異株「サブクレードK」です。
厚労省のデータでは、警報レベルを大きく超えるペースで感染者が増えており、若年層を中心に広がりを見せています。
ここでは、まず「サブクレードKとは何か?」を整理した上で、今季の感染状況や急拡大の理由について詳しく解説します。
サブクレードKとは?インフルエンザA型H3N2の変異株
サブクレードKとは、インフルエンザA型の中でも「H3N2」に属する新しい変異株です。
この株は2025年シーズンから急速に流行し始め、過去のインフルエンザウイルスとは異なる特徴を持っています。
特徴として最も注目されているのは、「免疫から逃れる力が強い」ことです。
イギリスや日本の研究では、この株がウイルスの表面に“糖のシールド”を持ち、過去にワクチンや感染で得た免疫がうまく働きづらくなっていることが分かっています。
また、現在使用されているワクチンとの“型ずれ”も報告されており、ワクチン接種済みでも感染するケースが出ています。
ただし、重症化を防ぐ効果は維持されているとされています。
サブクレードKは、従来株とは違うスピードで感染が広がっており、流行の初期段階から警戒が必要です。
2025年の感染者数と流行のタイミング
2025年のインフルエンザは、例年より約1カ月も早く大流行しています。
厚生労働省によると、11月中旬の1週間だけで全国の感染者数は14万人を突破。
これは2024年同時期の9,000人と比べても圧倒的な増加です。
また、1医療機関あたりの感染者数が「警報レベル」の30人を大きく上回る「37.73人」に達しており、24の都道府県が基準を超えています。
特に宮城県では1機関あたり80人超えと、全国的にも極めて深刻な状況です。
この急増の背景にあるのが、サブクレードKの存在です。
今季分析されたH3N2型の検体のうち、9割以上がこの変異株だったと報告されています。
なぜここまで広がっている?3つの主な要因
サブクレードKがここまで広がった理由として、専門家は主に3つの要因を挙げています。
1つ目は、海外からの観光客の増加です。
インバウンドの回復とともに、国外で流行していた変異株が日本国内に持ち込まれ、急速に広がったとされています。
2つ目は、猛暑による免疫力の低下。
2025年の夏は記録的な暑さで、エアコンの使用増加により、のどが乾燥しやすくなり、粘膜の防御力が低下したことが原因と見られています。
3つ目は、症状が軽いために気づかず感染を広げてしまう“隠れインフル”の存在です。
従来のような高熱や関節痛が目立たず、軽い風邪のように思って外出する人も多いようです。
これらの複合的な要素が、今の異例の流行につながっていると考えられます。
かかりやすい5タイプの特徴を解説!最新研究から判明
最近の研究で、「サブクレードK」にかかりやすい人の特徴が明らかになってきました。
弘前大学や京都大学、大正製薬の共同研究により、AIが約1000人のデータを解析したところ、ある共通点が浮かび上がったんです。
①花粉症・アレルギー体質の人
結論からいうと、アレルギーがある人はサブクレードKにかかりやすい傾向があります。
理由は、アレルギーによる鼻炎やぜんそくで「口呼吸」が増えることにあります。
鼻呼吸に比べて、口呼吸はウイルスをブロックするバリア機能が弱くなるんですね。
具体的には、アレルギー性鼻炎で鼻づまりになると自然と口で呼吸するようになり、乾燥した空気やウイルスがダイレクトに体内へ入りやすくなってしまいます。
花粉症の人は春以外も症状が出ることがあるため、思い当たる人は注意が必要ですね。
②栄養が偏っている・朝食を抜く人
食生活が乱れていると、免疫力が下がってインフルエンザにかかりやすくなります。
特に、朝食を抜く習慣がある人は要注意です。
朝食を食べることで体温が上がり、免疫のスイッチが入るといわれています。
また、栄養不足も問題で、ビタミンや抗酸化物質が足りないと体の防御力が弱くなります。
研究では、キャベツ・レタス・ブロッコリー・ミカンなどの抗酸化作用のある野菜や果物を積極的にとることが推奨されています。
普段の食事を見直すだけでも、感染リスクはグッと下がりますよ。
③忙しすぎて睡眠不足な人
睡眠不足もサブクレードKの感染リスクを高める大きな要因です。
なぜなら、睡眠中に免疫細胞は活発に働き、体のメンテナンスをしてくれるから。
つまり、寝不足になると免疫機能が落ちて、ウイルスに対する防御力が下がってしまうんですね。
特に、仕事や育児で多忙な人、寝る直前までスマホを触っている人は要注意。
睡眠の質も大切なので、寝る1時間前からスマホやパソコンをオフにする習慣がおすすめです。
生活のリズムを整えることで、自然と感染症に強い体を作ることができます。
④血糖値が高めの人
血糖値が高いと、ウイルスへの抵抗力が落ちてしまうことがわかっています。
糖分が多い状態では、免疫細胞の働きが鈍くなってしまい、インフルエンザなどの感染症に対して体がうまく反応できなくなるからです。
研究でも、血糖値が高くて睡眠不足の人は、発症リスクが約3.6倍に跳ね上がるというデータがあります。
そんな人には、1日15~30分の軽いウォーキングがおすすめ。
運動は血糖値を下げ、免疫力も上げてくれます。
⑤肺炎にかかったことがある人
肺炎を経験したことがある人は、気道⑤バリア機能が弱くなっており、再びウイルスに感染しやすい状態になっています。
特に高齢者や、過去に気管支炎や肺炎になったことがある人は、インフルエンザのようなウイルス感染に敏感な体質になっている可能性があります。
対策としては、部屋を加湿して空気の乾燥を防ぎ、できるだけ鼻呼吸を意識することが効果的です。
マスクの使用や、喉を潤す水分補給も忘れずに行いましょう。

私の場合①と⑤が当てはまっています…気を付けないといけません。
このように、5つのタイプに当てはまる人は、日頃から体調管理を意識することで感染リスクを下げることができます。
サブクレードKの症状と他のインフルとの違いとは?
「サブクレードK」と呼ばれるこの新型のインフルエンザ変異株。
従来のインフルエンザと比べて、症状や年齢分布に特徴があることがわかってきました。
発熱や咳など基本的な症状は共通していますが、実は痛みの症状が少ない人が多いんです。
一般的な症状との違い【関節痛は少なめ?】
サブクレードKによるインフルエンザの症状は、発熱・咳・鼻水がメインです。
2025年に日本の医療機関で診断された122人のケースでは、次のような結果が出ています。
- 38度以上の発熱:85.2%
- 鼻水:80.3%
- 咳:77.0%
- のどの痛み:60.7%
- 頭痛:57.4%
- 関節痛・体の痛み:9.8%
- 消化器症状(下痢・吐き気):8.2%
- 息苦しさ:6.6%
注目すべきは「関節痛・体の痛み」が1割未満と少ない点です。
従来のインフルエンザといえば「関節の激しい痛み」が印象的でしたが、今回の変異株ではこの症状が出ない人が多いようです。
その代わり、鼻水や咳など“風邪に似た症状”が強く出るため、「ただの風邪だと思っていたら実はインフルだった」というケースも増えています。
若年層中心に流行?発症年齢層の傾向
今回のサブクレードKによる流行では、「若年層」が特に目立っています。
東京都内のあるクリニックのデータでは、インフルエンザA型(主にサブクレードK)で診断された患者の平均年齢は30.5歳。
15歳未満は対象外のクリニックだったため、この年齢でもかなり若い層に集中していることがわかります。
また、イギリスの公的データでは、18歳未満の子どもの約95%がサブクレードKと診断されており、学生や若者の間で感染が爆発的に広がっている状況です。
この傾向には、「免疫を持っていない世代」が多いことや、学校や職場での集団生活が影響していると見られています。
若年層で広がったウイルスが、やがて家庭や高齢者へと波及するリスクも高まっているため、早めの予防が大切です。
かかりやすい人が今できる5つの予防対策とは?
サブクレードKにかかりやすいとされる5タイプの人たちでも、日々のちょっとした工夫で感染リスクを下げることは可能です。
特別な薬や難しいことをしなくても、生活習慣を見直すことで体の免疫力はぐっと上がりますよ。
ここでは、花粉症・睡眠不足・栄養不良・血糖値が高い人・肺の弱い人に向けて、すぐに始められる対策を5つ紹介します。
食生活で免疫力アップ!おすすめ食材とは
免疫を上げるには、まず食生活の見直しが大事です。
特にサバやイワシなどの青魚に含まれるDHAは、アレルギー体質の改善や粘膜の強化に役立つと言われています。
さらに、キャベツ・ブロッコリー・ミカンといった抗酸化作用の高い野菜や果物もおすすめです。
朝ごはんをきちんと食べて、体温を上げることも免疫活性に効果的。
外食や加工食品が多い人は、少しずつでいいので野菜や果物をプラスしていきましょう。
睡眠リズムを整えるコツ
睡眠の質は、免疫力と直結しています。
寝る直前までスマホを触っていると、脳が休まらず深く眠れないまま朝を迎えてしまいます。
理想は、寝る1時間前にはスマホ・PCの画面を見ないようにすること。
さらに、起きる時間を毎日一定にすることで、体内時計が整い、より深く眠れるようになります。
たったこれだけでも、体がウイルスに負けにくくなるんですよ。
軽い運動と加湿のすすめ
血糖値をコントロールするには、1日15~30分のウォーキングなどの軽い運動が効果的です。
また、肺や気道が弱い人は、加湿をして喉や鼻の粘膜を守ることが大切です。
乾燥すると粘膜が荒れて、ウイルスが侵入しやすくなってしまうんですね。
加湿器を使ったり、濡れタオルを部屋に干したりして、できるだけ湿度を保つようにしましょう。
手洗い・鼻呼吸で感染防止
もっとも基本でありながら効果的な対策が「手洗い」と「鼻呼吸」です。
帰宅後すぐの手洗いは、手に付着したウイルスを体内に取り込まないために必須です。
また、外ではできるだけマスクを使い、口呼吸よりも鼻呼吸を意識しましょう。
鼻にはウイルスをブロックするフィルターのような役割があるため、感染を防ぐ効果が高いんです。
こうした小さな積み重ねが、結果的に感染を防ぐ大きな武器になります。



でも鼻が詰まっていると口呼吸になっちゃいますよね…
よくある疑問Q&A
Q1: サブクレードKって普通のインフルエンザと何が違うの?
A: サブクレードKは、インフルエンザA型H3N2の変異株で、免疫を回避しやすい構造になっています。特に「糖のシールド」によって、これまでのワクチンや感染で得た抗体が効きづらくなっているのが特徴です。
Q2: 自分が「かかりやすいタイプ」に当てはまっているか不安です…
A: 花粉症、偏った食生活、睡眠不足、血糖値が高め、過去に肺炎の経験があるなど、1つでも当てはまる人は注意が必要です。ただし、生活習慣を少し整えるだけでも感染リスクは下げられますので、心配しすぎなくて大丈夫ですよ。
Q3: ワクチンってサブクレードKには効かないの?
A: 効果はやや落ちるとされていますが、「重症化を防ぐ効果」は引き続き期待できます。特に子どもや高齢者には高い予防効果があるため、ワクチン接種は引き続き有効な手段です。
Q4: サブクレードKはどんな年齢層が感染しやすいの?
A: 今回の流行では、特に10代〜30代の若年層に感染が広がっています。免疫がまだついていない世代が多く、集団生活をしていることも影響しているようです。
Q5: 一番効果的な予防法って結局なに?
A: 手洗いやマスクの着用など基本的な対策に加えて、栄養バランスの取れた食事・質の良い睡眠・軽い運動を心がけることが大切です。特別なことをしなくても、日々の習慣で十分予防につながります。
まとめ
今回の記事ではこんなことを書きました。以下に要点をまとめます。
- サブクレードKはインフルエンザA型H3N2の変異株で、免疫をすり抜ける特徴を持つ
- 2025年の感染者数は過去を上回る勢いで、若年層を中心に急拡大中
- 最新の研究で、かかりやすい5つのタイプ(花粉症、栄養不足、睡眠不足、血糖値高め、肺炎歴)が判明
- 症状は関節痛が少なく、風邪に似た症状が中心
- 予防には、食事・睡眠・運動・加湿・手洗いなど生活習慣の改善が有効
サブクレードKは従来のインフルエンザと比べて“気づきにくい”特徴があり、感染を広げてしまうリスクが高いです。
だからこそ、自分や家族が「かかりやすいタイプ」かどうかを知り、日々の生活でできる対策をしていくことがとても大切になります。
できれば感染を防げるようにしたいものですね。
最後までご覧いただきありがとうございます。