スズメが絶滅危惧種並みに減少!驚きの原因とは?

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最近、スズメの姿を見かけなくなったと感じたことはありませんか?

あんなに身近だったスズメが、実は絶滅危惧種並みのスピードで減少しているんです。

この記事では、そんなスズメの数が急激に減っている原因と、環境省の調査による科学的なデータ、地域別の傾向、そして私たちにできる身近な対策までを分かりやすくまとめました。

以下のような内容をお届けします。

  • スズメの個体数が減っている本当の理由
  • 環境省「モニタリングサイト1000」による調査結果
  • 都市部・郊外・農地での減少傾向の違い
  • 気候変動や人間の生活スタイルとの関係性
  • スズメを守るためにできる身近な行動や考え方

「なんとなく減ってる?」では済まされない、自然からのサイン。

ぜひ最後まで読んで、スズメと自然を守るヒントを見つけてくださいね。

目次

スズメが絶滅危惧種並みに減少!その実態とは

近年、スズメの姿をあまり見かけなくなった…そんな声が全国各地で増えてきています。

実はスズメは、絶滅危惧種と同レベルで数が減っているという驚きの事実が明らかになっているんです。

この章では、そんなスズメの減少の実態と背景をわかりやすく紹介していきます。

スズメの個体数が急激に減っている理由

スズメの個体数は、2008年度から2022年度の間に約40%も減少したことが確認されています。

これは環境省と日本自然保護協会が共同で行っている「モニタリングサイト1000」の調査によるデータで、年平均で約3.6%も減っている計算になるんです。

さらに、2015年以降では年7.4%ペースでの減少が見られ、これは絶滅危惧種に指定される水準と同等のペース。

普段身近にいると思っていたスズメが、実はそんな危機的状況にあったなんて…かなりショックですよね。

このスピード感ある減少は、一時的なものではなく、長期的・構造的な問題が絡んでいる可能性が高いんです。

では、そんな異常事態の背景には、いったいどんな原因があるのでしょうか?

モニタリングサイト1000が明かした衝撃のデータ

スズメの減少を明らかにした「モニタリングサイト1000」は、環境省と日本自然保護協会が主導する長期的な生物モニタリングプロジェクトです。

全国約200カ所の調査地点で、繁殖期・越冬期にわたって鳥類を観察し、定期的にデータを蓄積していくこのプロジェクトでは、2009年度から2020年度までの長期データを解析しています。

その中で明らかになったのが、「スズメ・セグロセキレイ・ムクドリ」など開けた土地に生息する鳥類の急減傾向。

里山や農地といった“人と自然の中間領域”での鳥たちの存在が、ここ数年で大きく揺らいでいるという事実が浮き彫りになりました。

しかもこれらのデータは、単なる偶然ではなく統計的にも有意なレベルでの傾向。

つまり、スズメの減少は科学的にも証明されている深刻な問題だと言えるんです。

スズメ以外にも、実は以下のような**「開けた環境に生息する鳥たち」**が、スズメと同様に急速に減少していると報告されています。

スズメ以外で減少が確認されている鳥を詳しく

  • セグロセキレイ
    ⇒ 河川敷や農地周辺に多く生息。繁殖地の変化や水辺環境の悪化が影響していると考えられます。
  • ムクドリ
    ⇒ 都市部では増加傾向にある一方、郊外や農村では数が減少しています。騒音問題で駆除されるケースも。
  • カワラヒワ
    ⇒ 草原や河川敷でよく見られる鳥ですが、生息環境の減少により観察数が減少傾向。
  • ツバメ
    ⇒ 人家の軒先に巣を作ることで知られるが、住宅構造の変化やエサ不足で減少しています。
  • ヒバリ
    ⇒ 開けた田畑に生息。農地のコンクリート化や除草剤の影響で減っていると見られています。
  • ホオジロ
    ⇒ 草地や低木林に住む鳥で、放棄地の森林化が影響しています。

これらの鳥たちは、いずれも「人と自然の間にある環境」で暮らしてきた種類です。

つまりスズメだけでなく、人間の生活圏と共存してきた野鳥全体が危機に直面していると言っても過言ではありません。

スズメ減少の主な原因とは?環境省の見解と調査から考察

スズメの減少には、複数の環境要因が関係していると考えられています。

この章では、環境省や研究者の見解をもとに、スズメがなぜここまで減ってしまったのか、その背景を深掘りしていきます。

生息地の変化と人間活動の影響

スズメが暮らしていた「里地・里山」や「農地」は、今や放置されたり、森林に戻ったりして、かつての姿を失いつつあります。

昔は田畑の周囲に草地や低木が広がり、スズメにとって格好のエサ場や巣作りの場所があったのですが、農業の機械化や高齢化による耕作放棄地の増加で、環境が一変してしまいました。

こうした変化によって、スズメが安心して暮らせる“すき間”が急激に減ってしまったのです。

また、住宅の構造が変化し、屋根のすき間や瓦の下など、スズメが好んで巣を作っていた場所も少なくなっています。

さらには、除草剤や農薬の使用増加により、エサとなる昆虫や草の種が減ってしまったことも、スズメの生存に大きく影響していると考えられます。

自然との共生がうまくいかなくなった結果、スズメのような“人のそばで暮らす鳥”が生きづらくなってしまったんですね。

気温上昇・気候変動の深刻な影響とは

環境省が進める調査では、気温の上昇がスズメをはじめとする多くの鳥類に深刻な影響を与えていることがわかっています。

具体的には、繁殖期の時期がズレたり、エサとなる昆虫の発生時期とタイミングが合わなくなるなど、生態のミスマッチが生じているんです。

さらに、高温による卵やヒナの死亡率の上昇も報告されています。

また、極端な気象(ゲリラ豪雨や猛暑日)の頻度が増えることで、巣そのものが流されたり、ヒナの成長が阻害されたりと、繁殖に直接的な悪影響も出てきています。

「スズメのような小型の鳥は、環境の変化にとても敏感なんです」と、日本自然保護協会の藤田卓さんもコメントしており、気候変動が“静かな脅威”として鳥たちを追い詰めているのが現実です。

都市部では増加?意外な観察結果

実は、東京・銀座や築地のような都市の中心部では、スズメの姿が「意外と増えている」との報告もあるんです。

理由の一つは、人が集まる場所ではエサが豊富にあるという点。

飲食店や公園の残飯、ゴミ置き場など、人間の生活圏にスズメがうまく適応して、エサ場として利用しているんですね。

また、都市部は気温が高く保たれる「ヒートアイランド現象」により、冬を越しやすい環境になっていることも、スズメにとってはプラス要因になる場合があります。

ただしこれはあくまで一部の限られた地域の話。

日本全体で見れば、やはりスズメは急速に数を減らしているというデータが優勢です。

では、都市以外の場所ではどんな状況なのでしょうか?

郊外や農地で見られる減少傾向の背景

郊外や農村、草地といったスズメの本来の生活エリアでは、減少が特に顕著なんです。

先ほど紹介した環境省の「モニタリングサイト1000」でも、こうした開けた土地に生息する鳥たちの減り方が最も深刻と報告されています。

背景には「耕作放棄地の増加」「農業の機械化」「除草剤の普及」などがあり、スズメにとってのエサ場や巣作り環境がどんどん失われているからです。

また、郊外の開発が進むことで、緑地が減り、天敵(カラスや野良猫)との遭遇も増えてしまうなど、スズメにとってはまさに“四面楚歌”の状態。

つまり、スズメが本来暮らしていたはずの場所が、どこにも安心できない環境になってきてしまったということなんです。

でも、まだ間に合うかもしれません。

スズメはどこへ?街・郊外・田園での減少パターン

「そういえば、最近スズメ見かけないかも…」と感じたことはありませんか?

実はスズメの減少は、場所によって差があることが分かってきています。

この章では、都市・郊外・農村地帯など、地域ごとのスズメの現状をわかりやすく解説しますね。


都市部では増加?意外な観察結果

実は、東京・銀座や築地のような都市の中心部では、スズメの姿が「意外と増えている」との報告もあるんです。

理由の一つは、人が集まる場所ではエサが豊富にあるという点。

飲食店や公園の残飯、ゴミ置き場など、人間の生活圏にスズメがうまく適応して、エサ場として利用しているんですね。

また、都市部は気温が高く保たれる「ヒートアイランド現象」により、冬を越しやすい環境になっていることも、スズメにとってはプラス要因になる場合があります。

ただしこれはあくまで一部の限られた地域の話。

日本全体で見れば、やはりスズメは急速に数を減らしているというデータが優勢です。

では、都市以外の場所ではどんな状況なのでしょうか?

郊外や農地で見られる減少傾向の背景

郊外や農村、草地といったスズメの本来の生活エリアでは、減少が特に顕著なんです。

先ほど紹介した環境省の「モニタリングサイト1000」でも、こうした開けた土地に生息する鳥たちの減り方が最も深刻と報告されています。

背景には「耕作放棄地の増加」「農業の機械化」「除草剤の普及」などがあり、スズメにとってのエサ場や巣作り環境がどんどん失われているからです。

また、郊外の開発が進むことで、緑地が減り、天敵(カラスや野良猫)との遭遇も増えてしまうなど、スズメにとってはまさに“四面楚歌”の状態。

つまり、スズメが本来暮らしていたはずの場所が、どこにも安心できない環境になってきてしまったということなんです。

でも、まだ間に合うかもしれません。

私たちにできることは?スズメ減少への対策と保全のアイデア

スズメの減少は、自然のバランスが崩れ始めているサインかもしれません。

でも私たち一人ひとりの小さな行動が、スズメたちにとっては大きな希望になるんです。

この章では、今日からできるスズメ保護のアクションをいくつか紹介しますね。

スズメのためにできる身近なアクション

まず最も手軽にできるのが、**「緑を増やすこと」**です。

自宅のベランダに植物を育てたり、公園の草地をなるべくそのままにしたり、ちょっとした“草むら”があるだけで、スズメにとっては大事なエサ場になります。

また、瓦屋根の隙間や古い木造建築など、スズメの巣作りに使われていた構造が減ってきた今、人工的な巣箱やすき間のある住まいづくりも保全に繋がります。

他にも、野良猫へのエサやりを控える、除草剤や殺虫剤の使用を減らすなども間接的にスズメを守る行動になります。

小さな行動ですが、積み重ねることで地域全体の生態系を守る力になりますよ。

私の実家では冬のエサが少ない間は文鳥などの小型の鳥のエサを与えています。
もはや私も実家でしかスズメを見かけなくなりました。

未来のために自然との共生を考える

スズメの減少は、自然が語りかけてくる「ちょっと待って」というサインかもしれません。

環境省の調査でも、スズメのような“人と共に生きてきた野鳥”が暮らしづらくなっている背景には、私たちのライフスタイルの変化があるとされています。

だからこそ、「自然とどう向き合っていくか」を考えることが、スズメだけじゃなく、地球全体の未来につながっていくんです。

自然との距離を少し近づけて、四季や風の匂いを感じる暮らしを意識してみませんか?

スズメたちは、そんな優しい変化にきっと気づいてくれるはずです。

よくある質問(Q&A)

Q: スズメは本当に絶滅危惧種なの?
A: 現時点ではスズメ自体は絶滅危惧種には指定されていませんが、環境省のデータでは“絶滅危惧種並み”のスピードで減少していることが分かっています。油断はできない状況です。

Q: なぜ都市部ではスズメが減っていないの?
A: 都市部には飲食店やゴミ置き場など、スズメにとって利用しやすいエサ場が多くあります。また、ヒートアイランド現象により冬を越しやすい環境になっていることも関係しています。

Q: スズメの減少に私たちが関係しているの?
A: はい、関係があります。除草剤の使用、農地や草地の放棄、住宅構造の変化など、私たちの生活スタイルの変化がスズメの生息環境を悪化させていると言われています。

Q: スズメを守るために家庭でできることは?
A: 自宅に植物を植えたり、ベランダに水皿を置いたりするだけでもスズメの助けになります。また、除草剤や殺虫剤の使用を控えることも効果的です。

Q: 気候変動はスズメにどんな影響を与えているの?
A: 気温の上昇により、繁殖期とエサの時期のズレが起きたり、ヒナが高温で死んでしまうことがあります。極端な気象もスズメの生存に大きな影響を与えています。


まとめ

今回の記事ではこんなことを書きました。以下に要点をまとめます。

  • スズメは現在、絶滅危惧種並みのペースで減少している
  • 減少の背景には、農地や草地の放棄・気温上昇・生息地の変化などがある
  • 環境省の「モニタリングサイト1000」が、減少傾向を科学的に裏付けている
  • 都市部では一部スズメが増加傾向にあるが、郊外や農地では激減している
  • 私たちができる保護活動として、緑化・巣作り支援・農薬使用の見直しなどがある

スズメは、私たちの身近な自然との“つながり”を象徴する存在です。

見かけなくなったその理由を知ることは、環境の変化に気づく第一歩になります。

この記事を通じて、自然や生き物への関心が少しでも深まってもらえたら嬉しいです。

最後までご覧いただきありがとうございます。

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