天体ファンの方お待ちかね!2025年9月8日(月)の未明、日本全国で皆既月食が観測できます!
前回の皆既月食から約3年ぶりとなる今回の天文ショーは、月が赤銅色に染まる幻想的な姿を約83分間も楽しめる貴重なチャンスですよ。
この記事では皆既月食が見られる時間帯やおすすめの観測方法、月が見える方角や地域ごとの違い、スマホでの撮影テクニックまで詳しく紹介していきます。
また月と土星・木星・金星が次々と接近する9月の注目イベントや、“ハーベストムーン”に込められた意味もあわせて解説!
ぜひ最後までご覧ください!
皆既月食はいつ?2025年9月8日未明に全国で観測チャンス!
2025年9月8日の未明、日本全国で皆既月食が観測できます。今回は月が地球の影の中心近くを通るため、皆既状態が約83分間も続くという見ごたえたっぷりの天文現象なんです。
この見出しでは皆既月食の発生時刻や、月の欠け始めから終わりまでのタイムスケジュールを詳しくご紹介します。
皆既月食とは?赤い月と不吉な兆しとされた理由
— Moocota (@Mocota0505) August 26, 2025
今年の9月8日の満月は皆既月食。
中世・平安時代は月の光を浴びてはいけないという言い伝えがありました https://t.co/0DvGY2PBbr #皆既月食2025 #9月8日
約3年ぶりの皆既月食!見える時間帯とスケジュールを解説
2025年の皆既月食は、9月8日(月)の未明に日本全国で観測できます。
前回日本で見られた皆既月食は2022年11月8日だったため、実に約3年ぶりのチャンスになります。
今回の月食は午前1時27分ごろに部分食が始まり、2時30分ごろから皆既月食がスタートします。
最大の食の時間は3時12分ごろで、皆既状態は3時53分ごろまで続きます。
その後は再び部分食に戻り、4時57分ごろにすべてが終了します。
月が赤黒く変化していく幻想的な光景を楽しむには、2時30分〜3時53分の間がベスト。
この時間帯は「皆既食」と呼ばれ、満月が地球の影にすっぽりと覆われて赤銅色に染まります。
体力的に深夜の観察が難しい人は、3時すぎに早起きして“赤い月”のピークだけ見るのもおすすめですよ。

日本全国で観測OK!地域別の月の高度と見え方の違い
皆既月食は全国どこでも同時刻に起こる現象ですが、月の見え方や位置は地域によって異なります。
特に注目したいのが、月が空のどの高さに見えるかという「高度」です。
月が昇るタイミングが地域によって違うため、月食の見やすさに影響が出てきます。
例えば皆既食が終わる頃の月の高度は、東京では約17度、仙台では約15度、札幌では13度程度とされています。
西日本ではさらに高度が高く、見やすい場所が多いのが特徴です。
つまり空のひらけた場所を選ぶことがとても重要になります。
特に関東より東の地域では、建物や山に遮られない「西の方角」が開けたスポットを探しておくと安心ですよ。
観測場所を決める際は、月が沈む方向をあらかじめ調べておくのがおすすめです。
自宅のベランダや公園でも、空が開けていれば十分楽しめるのが嬉しいですね。
【2025年】次の皆既月食は9月8日!日本の皆既月食(過去・未来の一覧表)
— Moocota (@Mocota0505) August 4, 2025
皆既月食は、2025年9月8日(月)です。日本全国で観測ができます
https://t.co/GmN7ns4hGf #皆既月食2025 #9月8日
月食の仕組みと観察のポイントをやさしく解説!
皆既月食がなぜ起こるのか、気になりますよね。このパートでは「なぜ月が赤くなるの?」「どんなタイミングで月食になるの?」といった素朴な疑問に、初心者でもわかりやすく答えていきます。
なぜ月が赤くなる?皆既月食の仕組みと光の不思議
皆既月食のとき月が赤っぽく見えるのはなぜかというと、地球の大気が関係しているんです。
満月が地球の影にすっぽり隠れると、普通は真っ暗になりそうですが、実際には“赤銅色”と呼ばれるような赤みがかった色になるそうです。
これは太陽の光の中でも波長が長い「赤い光」だけが地球の大気を通り抜けて、月に届いているからなんです。
波長が短い青い光などは大気中で散乱されてしまい、月には届きません。
だから皆既食の最中の月は、ほんのり赤く照らされて見えるんですね。
この現象は、朝焼けや夕焼けが赤く見えるのと同じ理由なんです。
また月の赤さはその時の大気の状態やチリの量などによって変わるため、毎回ちょっとずつ違う色になるのもおもしろいところですね。
観察するたびに違う“赤い満月”が楽しめるのも、月食の魅力のひとつです。
満月と月食の関係とは?天体の動きがわかる簡単な説明
月食が起こるのは、実は「満月のとき」だけって知っていましたか?
満月というのは太陽・地球・月がほぼ一直線に並び、月が太陽の光を全面から受けて輝いて見える状態です。
この並びがもっと正確に一直線になると月が地球の影にすっぽりと入り込んでしまい、「月食」になります。
でも満月は毎月あるのに月食が毎回起きないのは不思議ですよね。
それは月の軌道が地球の軌道に対して約5度ほど傾いているため、ほとんどの満月は地球の影をうまく避けて通ってしまうからなんです。
でもその傾きの交点付近で満月になると、月は地球の影の中に入り込み、部分月食や皆既月食になります。
この「交点付近」で起こるかどうかが、月食が起きるかどうかのポイントなんですね。
つまり皆既月食はただの満月じゃなく、天体の動きがぴったり揃ったときにだけ見られる、特別な満月なんですよね。
撮影にも挑戦!皆既月食をスマホでキレイに残す方法
せっかくの皆既月食、思い出に残したいですよね。
スマホ撮影で大事なのはズームより固定!撮影の基本とコツ
皆既月食をスマホで撮影するなら、一番大事なのは「ブレさせないこと」です。
月は意外と明るいので、カメラで写すのは難しくありませんが、ズームだけに頼ると画質が落ちてしまいます。
まずは、スマホをしっかり固定することを最優先にしてみます。
三脚があればベストですが、なければ窓枠や壁、バッグの上など、ブレない場所にスマホを置くだけでも全然違うんですよ。
撮影モードは「夜景モード」や「マニュアル設定」ができるならベストです。
ピントは無限遠(∞)に合わせ、露出を下げ気味にすることで、月の表面が白飛びせずに撮れます。
ズームはデジタルではなく、光学ズーム(可能なら)を使いましょう。
またシャッターを押すときの手ブレを避けるために、タイマー機能を使うのもおすすめです。
暗い中での撮影になるので、焦らず何枚も撮ってベストショットを狙ってみてくださいね。
初心者向け!おすすめアプリ&あると便利な観測グッズ
皆既月食をもっと楽しむなら、スマホアプリやちょっとしたグッズを使うのが断然おすすめです。
まず試してほしいのが、天体観測アプリ。
代表的なものだと「Sky Guide」「星座表」「Star Walk 2」などがあります。
これらのアプリは、スマホを空にかざすだけで月や星、惑星の位置をリアルタイムで教えてくれます。
観測の予習にもなるし、「あの明るい星は何?」という疑問もすぐに解決できますよ。
また、写真撮影をするならミニ三脚やスマホ用望遠レンズもあると便利。
特に三脚は、夜の撮影では必須級のアイテムです。
100円ショップでもスマホ三脚は手に入るので、試してみるのもアリですね。
さらに、レリーズ(リモートシャッター)を使えば手ブレ防止に役立ちますよ。
寒さ対策にブランケットやホットドリンクも忘れずに!
月食は長時間にわたるので快適に観察できる環境を整えておくと、最後まで楽しめますよ。
9月の夜空は注目イベントが満載!
2025年9月は皆既月食だけでなく、月と惑星が次々に接近する天体ショーが盛りだくさんです。
土星・木星・金星と月の接近!時刻と方角をチェック
9月は月と明るい惑星たちの共演が何度も楽しめる、まさに天体イベントの宝庫です。
中でも注目なのが、9月8日夜から9日明け方にかけての月と土星の接近。
皆既月食の直後、満月に近い月が0.7等の土星に寄り添うように見えるタイミングです。
東京では月は18:16、土星は18:37に昇り、夜空で一緒に見られます。
そして9月17日と20日には木星と金星にも月が接近します。
17日の深夜から明け方には、月と木星がほぼ同じ時間に昇り、0時台から一緒に見られる状態に。
20日の明け方には、細い月が金星にぐっと近づき、東の空で幻想的な光景を見せてくれます。
金星はマイナス4等、木星はマイナス2等ととても明るく、ひときわ目立つ存在です。
どちらも未明から明け方に見ごろを迎えるので、東の空が開けた場所での観測がおすすめです。
“ハーベストムーン”ってなに?満月にまつわる豆知識
2025年9月8日の満月は、アメリカの先住民の暦で「ハーベストムーン(収穫月)」と呼ばれる特別な月です。
これは秋の収穫期に見られる満月で、農作業を夜まで続けるための明かりとして重宝されてきた背景があります。
“Harvest Moon”は9月の満月に限定されるわけではなく、秋分に最も近い満月がこの名前で呼ばれます。
2025年の場合秋分は9月22日なので、それよりも近い9月8日の満月が「ハーベストムーン」になります。
この時期の月は地平線近くを通るため、大きく、赤みがかって見えることもあるのが特徴です。
また文化的にも「実り」や「転機」を象徴する月とされ、占星術の分野では「不要なものを手放すタイミング」としても注目されています。
うお座で起こる今回の満月は、心の整理や方向転換にぴったりなタイミングとも言われているんですよ。
美しい月をただ眺めるだけでなく、自然や自分自身と向き合うきっかけにもなりそうですね。
まとめ
今回の記事ではこんなことを書きました。以下に要点をまとめます。
- 2025年9月8日未明、日本全国で皆既月食が観測可能
- 1時27分に部分食が始まり、2時30分〜3時53分が皆既食のピーク
- 月の高度は地域によって異なるため、西の空が開けた場所が◎
- 皆既月食はなぜ赤い?→大気を通る赤い光だけが月に届くため
- スマホでも撮影OK!三脚&夜景モードが撮影成功の鍵
- 天体アプリやミニ三脚など、観測を楽しむ便利グッズも紹介
- 9月は月と土星・木星・金星の接近イベントも盛りだくさん
- 満月は“ハーベストムーン”として文化的にも意味ある存在
今回の皆既月食は、約3年ぶりの全国規模の天文イベントです!
観察しやすい時間帯ではないかもしれませんが、そのぶん神秘的な夜空が見られるはずです。
事前に観測場所やアプリを準備して、特別な天体ショーを楽しんでくださいね☆彡
最後までご覧いただきありがとうございます。
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