2025年冬のボーナス、増えた企業はたったの22.7%…。
物価高が続くなかで支給額が“頭打ち”となった理由、気になりますよね?
この記事では、企業がなぜボーナスを増やせないのか、その背景を徹底的に掘り下げていきます。
さらに、増額できた業界・できなかった業界の違いや、家計や景気に与えるリアルな影響も詳しく解説。
✔︎ 支給額が増えたのはどの業界?
✔︎ 中小企業がボーナスを出せない理由とは?
✔︎ 二極化する企業の支給格差
✔︎ 今後、私たちの暮らしに何が起きる?
ぜひ最後までご覧ください。
冬のボーナス、支給額「増加」企業は22.7%で頭打ち 賞与がある企業は2年連続で8割台 https://t.co/LxmfzEQQkX pic.twitter.com/n0TEf5RHRg
— PR TIMESビジネス (@PRTIMES_BIZ) December 9, 2025
冬のボーナス支給額が頭打ちの理由とは?
冬のボーナスについて「支給額が増えた」と答えた企業はわずか22.7%。前年より微減となり、明確に“頭打ち”状態です。
この背景には、物価高や企業収益の低迷など複数の要因が絡んでいます。
22.7%の企業しか支給額を増やせなかった背景
ボーナスの支給額を増やした企業は全体の22.7%と、前年から0.3ポイント微減しました。
この数字から見えるのは、企業がボーナスの原資を捻出するのに苦労しているという現実です。
物価上昇によって原材料費や人件費が高騰し、特に中小企業では利益が圧迫されている状況が続いています。
また、2025年の春闘での賃上げ率が5%台に達したとはいえ、物価上昇のスピードに追いついておらず、実質賃金は依然としてマイナス傾向です。
こうした経済環境では、ボーナス増額は難しくなるのも無理はありません。
実質賃金のマイナスと家計の節約志向
実質賃金がマイナスの状態とは、「給与が上がっても、それ以上に物価が上がっている」ということを意味します。
つまり、手取りが増えても、生活にかかる費用が増えすぎて、使えるお金がむしろ減っている状況なんです。
このような環境が続くと、当然ながら家庭では「節約しなきゃ」という意識が強まります。
実際、家計の支出は娯楽や外食よりも、食料品や日用品などの“必要最低限のもの”に偏る傾向が顕著になっています。
企業側としても、消費が伸びないと売上が伸びず、結果的にボーナス原資も増やせないという悪循環に陥ります。
このように、ボーナスが伸びないことと、家計の締め付けは密接に繋がっているんですね。
支給額が増えた業界・減った業界の明暗
全体的にはボーナス支給額が伸び悩む中で、業界によっては支給額が増えているところもあります。
特に、EC需要や食品価格の影響を受けた分野では、前向きな動きが見られました。
運輸・倉庫、農林水産が増加のトップに
支給額が増加した業界の中で、特に注目されたのが「運輸・倉庫」業界です。
この業界では33.6%の企業が「ボーナス増加」と回答しており、業界別で最も高い数字となりました。
背景には、自動車関連産業の回復やEC市場の拡大があり、物流需要が大きく伸びていることが理由です。
また、「農・林・水産」業界でも32.5%の企業が増加と回答し、前年比9.6ポイントの大幅アップとなりました。
鶏卵やコメ、食肉などの価格高騰により、これらの業界では利益が押し上げられ、ボーナス原資に余裕が生まれているようです。
ただし、これらの業界でも将来の価格変動には警戒感があり、増加傾向が長期的に続くかは未知数です。
建設や小売も支給アップの傾向あり
運輸・農業系だけでなく、「建設業」や「小売業」でもボーナス支給額が増加した企業が目立ちました。
建設業界では、物流センターやマンションなどの建築需要が堅調に推移しており、売上増に伴って従業員への還元がしやすくなっている状況です。
特に都市部を中心に、新築マンションの販売が好調であることや、再開発関連の案件も相まって、建設会社の収益に貢献しています。
また、小売業界でも、インバウンド需要の回復や、娯楽用品・玩具の売上が好調だった企業では、業績に応じたボーナスの増加が行われたようです。
ただし、こうした業界でもすべての企業が支給額を増やしているわけではなく、やはり経営体力のある企業に限られているのが実情です。
中小企業がボーナスを出しにくい本当の理由
大企業と比べて、中小企業ではボーナス支給額の増額が難しいという声が根強くあります。
その背景には、利益率の低さやコスト負担の増大といった構造的な問題が潜んでいるんです。
最低賃金引き上げによるコスト圧迫
近年続いている最低賃金の引き上げは、多くの中小企業にとって大きな負担になっています。
給与のベースが上がると、それに連動して各種手当や社会保険料なども増え、企業の固定費が膨らみます。
特に売上が伸び悩んでいる業種では、人件費だけが先に上昇し、利益が思うように確保できなくなる事態も。
この状況では、社員へのボーナスを増やす余裕がないのも当然ですよね。
大企業のように価格転嫁や効率化がしにくい中小企業ほど、この賃金上昇の影響をダイレクトに受けてしまいます。
収益改善の遅れとボーナス原資の限界
中小企業がボーナスを増やせないもう一つの大きな理由が、「収益改善の遅れ」です。
物価上昇によって仕入れコストやエネルギーコストが上がる中、それを価格に転嫁できない企業も多く、利益率が下がり続けています。
特に、競争が激しい業界や価格に敏感な消費者を相手にしている業種では、値上げに踏み切ることが難しい状況です。
このように収益が思うように回復しないまま、コストばかりが増えていくと、どうしてもボーナスに回す余裕はなくなります。
帝国データバンクの調査でも、「ボーナスを出したいけれど、原資が確保できない」という声が多く寄せられていました。
帝国データバンク発表、
— 帝国データバンク[公式] (@TDB_PR) December 9, 2025
『2025年冬季賞与の動向調査』
冬の #ボーナス、支給額「増加」企業は22.7%で頭打ち
~ #賞与 がある企業は2年連続で8割台~https://t.co/zj5hOOxU7w
企業の二極化が進む?ボーナス格差の実態
2025年の冬のボーナスでは、「増えた企業」と「変わらなかった・減った企業」の差がより鮮明になっています。
ボーナスを増額できる体力のある企業と、そうでない企業の“二極化”が進んでいる印象です。
冬のボーナス、支給額「増加」企業は22.7%で頭打ち
— 三笠くん (@z5ih2kKUe23wA99) December 9, 2025
自分は増加側だったので、とてもありがたかった
かなり恵まれている
ただ、来年も増加するとは限らない
そう思うと使う気にならないな~#Yahooニュースhttps://t.co/EU1WSqdQMz
増加企業と据え置き・減少企業の差
調査によると、ボーナス支給額が「増加」した企業は22.7%にとどまりましたが、「変わらない」と答えた企業は44.7%と最も多くなりました。
一方で、「減少」した企業も13.2%存在しており、ボーナスに関する対応が企業ごとに大きく分かれていることがわかります。
この差を生んでいるのは、業績だけでなく、企業の経営方針や従業員への還元意識の違いも影響しています。
「ボーナスを増やしてでも人材を確保したい」という企業もあれば、「今は耐える時期」と考えて支給を抑える企業も。
また、業界の伸びや市場の変化に対応できたかどうかも、格差の一因になっています。
3年連続増額企業はわずか7.6%
ボーナスを継続的に増額できている企業は、実はかなり限られています。
2025年冬の調査では、2年連続で増額した企業は11.8%、そして3年連続で増額できた企業は**わずか7.6%**にとどまりました。
この数字から見えるのは、ボーナスを「毎年増やす」ためには、相当な収益力と持続的な成長力が必要ということです。
特に、好調な業界や、ビジネスモデルを時代に合わせて柔軟に変化させてきた企業ほど、増額を続けられている傾向があります。
一方で、「一度は増やせても、翌年には据え置きか減額に戻ってしまう」というケースも多く、安定して支給を伸ばす難しさが際立ちます。
このような継続的な増額は、企業の信頼性や働きがいにも大きく影響する要素ですよね。
冬のボーナス、
— 北川 (@puchi_lucky7) December 9, 2025
支給額「増加」企業は22.7%で頭打ち
増える要素がありません(T ^ T) https://t.co/lgGxH2Hduq pic.twitter.com/c8Yv8Rd9AJ
ボーナス頭打ちが家計や景気に与える影響
冬のボーナスの増加が鈍化すると、家計にとっても企業にとっても大きな影響を及ぼします。
年末年始の消費に直結するこのタイミングだからこそ、支給額の動向は景気のバロメーターとも言えます。
消費の冷え込みと年末商戦への不安
年末のボーナスは、大型家電の買い替えや旅行、外食など、特別な支出を後押しする重要な要素です。
しかし、支給額が増えない・減ったとなれば、当然消費者の財布の紐も固くなりますよね。
実際、2025年の年末商戦に向けた小売業界からは、「例年より動きが鈍い」といった不安の声も出ているそうです。
家計が節約モードに入ることで、企業側も売上を見込みづらくなり、さらに経済の循環が鈍くなるという悪循環に。
こうした状況が長引けば、ボーナスの支給原資も縮小されることになり、さらに支給額が減るというループに陥る恐れもあります。
生活必需品の値上げが続く未来とは?
2026年以降も、生活必需品の値上げは続くと予想されています。
帝国データバンクの調査でも、「飲食料品などの生活必需品の値上がりが今後も継続する見込み」との指摘がありました。
特に食品や日用品といった、毎日の暮らしに直結するものが値上がりするとなると、家計へのダメージは避けられません。
そうなると、たとえボーナスが据え置きだったとしても、「実質的には減ったも同然」と感じる人も多いはずです。
企業としても、物価に負けない支給体制を整えることが求められていますが、それができるのは一部の企業に限られているのが現状です。
つまり、ボーナスの頭打ちは一時的な問題ではなく、今後の経済や暮らし方に大きく関わる深刻なテーマでもあるということですね。
まとめ
今回の記事ではこんなことを書きました。以下に要点をまとめます。
- 冬のボーナス支給額が「増加」した企業は22.7%と微減し、頭打ち状態に
- 実質賃金のマイナスが家計を圧迫し、消費も抑制傾向に
- 支給額が増えた業界は「運輸・倉庫」「農林水産」「建設」「小売」など
- 中小企業では最低賃金引き上げや収益の伸び悩みがボーナス原資の壁に
- ボーナス格差の二極化が進み、3年連続増額できた企業は7.6%のみ
- ボーナスが伸びないことが家計や景気に与える影響も大きい
ボーナスが増えない背景には、単なる業績不振だけでなく、物価高や構造的なコスト負担が関係しています。
最後までご覧いただきありがとうございます。